新進気鋭の江戸切子作家
自然の芸術を模倣した逸品
■気鋭の若手、その独特の切子の表現
2010年に独立した江戸切子の新星が「haku硝子」だ。作家・三田村義広さんによるその世界は、外からのインスピレーションを切子の世界に出現させ、新たな表現として評価を高めている。動きのあるデザイン、ひび割れたような表情で光線が透過するカット、炎の躍動感など、その作風は変幻自在。だが独特でありつつも、江戸切子であることからは離れず、その中で自らの表現を追う。若手の最注目株として、次の一手に熱い視線が注がれる人物だ。
■ぐるりと斜めに走らせたユニークカット
ぐいのみを底部から螺旋を描くように削り出し、まさしく“渦”のような細工を施した。三田村さんはとある日本画との出会いによって、目の錯覚でものが動いたよう見えたことに驚きを受け、それを実践したのがこちらなのだ。削っていない緑色の部分が口をつけるところで、指をかけて持ち、お酒の入ったぐい呑みを傾けると、めまいが起こるような効果が起きる。動的で大胆なカットの背景には、そんな仕掛けが施されている。周囲に細かく刻むは伝統文様・魚子(ななこ)文。文様がガラスに映りこんでグニャリとゆがんだ様子を見ているのも楽しい。うまい酒には、それに見合う酒器を揃えたいもの。「uzu」はそんな欲求を満たしてくれそうだ。
アイテム詳細
サイズ:直径48mm×高さ60mm
素材:クリスタルガラス
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