
【限定12点】二宮五郎商店が辿り着いた“神秘の革”野生の力を秘めた超希少「クドゥ」の一枚革トート!


二宮五郎の秘蔵レザーを“ありのまま”愛する贅沢!

数え切れないほどの試作品が眠る、レザー界のレジェンド「二宮五郎商店」の工房。その奥の奥に置かれながら、ひと際異彩を放っていたトートがあった。くったりと柔らかな肌には、「生きた証」としての傷がそのままに残されている。野性味にあふれながら静謐な表情を浮かべるその革は、藤巻百貨店初登場となる「クドゥ」。その唯一無二の存在感にすっかり魅せられた藤巻のバイヤーは、二宮五郎商店に直談判。13周年を記念し、特別に【12本限定】での生産が叶った。

超大判の一枚革を贅沢に使用したシンプルなトートには、“二宮の哲学”がギュッと詰め込まれている。「革を愛する」とは何たるか―、その答えを知りたければ、このトートを手にするべきである。
一枚一枚が“究極の一点モノ”であるという尊さ
美しき傷跡に、野生の力を感じて

雄大なアフリカの大地を駆けるクドゥ(クーズー)。アフリカ南部に生息する草食動物で、縞模様の体と、ブブゼラの起源と言われる螺旋状の大きな角が特徴だ。「宇宙のビッグバンから人間のつむじに至るまで、エネルギーの源には常に“螺旋”がある。クドゥにも、そんな神秘的なエネルギーを感じるんです」と二宮五郎商店代表・二宮眞一氏は語る。

肉食獣と命のやりとりを繰り広げる宿命を背負うがゆえ、クドゥの体にはさまざまな傷跡が残されている。「この傷跡こそ動物が“生きた証”。傷の一つ一つに物語があり、一点モノの尊さが感じられる革です」と二宮氏。肉厚の革は、触れてみると非常に滑らかで柔らか。牛や馬、山羊など、我々が慣れ親しんだ革製品とはまるで違う、野生ゆえの崇高さがそこにはある。

対して、床面はきめ細やかなスエード仕上げ。軽量で耐久性・通気性にも優れた肌は“世界一のスエード”とも称され、高級シューメーカーが好んで使用することでも知られている。
本作では、希少なクドゥレザーを裏張りなしの一枚革で使用。「野性味あふれる銀面を外側に、上品なスエード面を内側にしています。世界最高のスエードを裏で愛でるっていうのも贅沢でいいでしょう?」と二宮氏。表と裏の表情のギャップを愉しむのもいいだろう。
革を扱うことは、生命を扱うことと同義
レジェンドが惚れ込んだ、“革の美学”を感じる革

世界中の名門タンナーと渡り合い、常に最上の革を追い求めてきた二宮氏。日本レザー界の重鎮でありながら「革というものをさらに探求していきたい」と、革の新たな可能性を日々模索し続ける。
「革を扱うことは、生命を扱うことと同義です。革は命の最後の形であり、時間と共に育っていく芸術でもあります。その生き物に対する敬意や、革を育て次世代へ繋いでゆく姿勢、革と共に自分も成長してゆく時間…。そんなものをまるごと享受できるのが“革を愛でる”ということだと感じます。そういう点で、クドゥは今まで出会ってきた中で、最もその美学を感じられる革だと思いますね」(二宮氏)。

この革を手掛けているのが、1904年創業のチャールズ・F・ステッド社である。「スエードといえばチャールズ・F・ステッド」とも言われ、世界的メゾンに革を提供するイギリスの老舗タンナーだ。野生にしか生息しないクドゥは、入手するのも非常に困難。現地では貴重な食料として狩猟されおり、皮革部分は捨てられてしまうことも多いという。同社では、その皮革をフェアトレードに基づき、現地のハンターから倫理的に調達。この活動は生態系の維持や野生動物の保護にもつながっており、持続可能な取り組みとしても注目を集めている。二宮氏は、そんな同社の理念にも深く共感を示している。
進化を止めたらそこで終わり―
「二宮五郎商店」が貫く哲学

選び抜かれた至高の素材、その魅力を引き出すシンプルで使い勝手のよいデザイン、それを形にする熟練の職人仕事…。二宮五郎商店は、東京・向島で70年以上もの間、そんな“哲学”を貫き通し、妥協なきものづくりを続けてきた。

新たに製造するアイテムは、最低でも半年は二宮氏自らが実際に使用。気になる箇所をミリ単位で改善してから製品化する。商品として世に出た後も、使い手の声に耳を傾けながら、ブラッシュアップを欠かさない。「ものづくりは満足したらそこで終わり。常に進化を止めないことが大切」と二宮氏。そんな真摯な姿勢と誠実な仕事ぶりから生まれる珠玉のアイテムたちは、今日も世界中の革愛好家を魅了し続けている。
超大判の一枚革をこれでもかと贅沢に
“2つのシルエット”で愉しむビッグトート

ボディを構成するのは“たった二枚”の革。一枚のパーツがとにかく大きく、また革が非常に柔らかいため、縫製するのも職人二人がかり。手間も時間も、通常のトートの倍以上を要する。「我々にとってもチャレンジしがいのある逸品でした」と二宮氏。

両端の金具を留めれば、おむすび型のフォルムに。くったりと柔らかな革の風合いを生かした2WAY仕様となっている。
現代最高の革職人!この人なくして、二宮五郎商店の革製品は生まれない

忘れてはならないのが二宮五郎商店の工場長、赤羽弘氏の存在である。赤羽氏は墨田区の「伝統的手工芸技術者」(※伝統的手工芸品の製作に概ね40年以上従事し、技術の伝承等を通じて地域産業の振興に寄与した人に贈られる)として表彰もされた、国宝級の超ベテラン。もちろん、今回のトートも赤羽氏が手掛けたもの。現代最高の革職人の手技を、その手で感じてほしい。
これぞ匠の技!ディテールに滲む二宮の矜持


二宮五郎商店のアイテムすべてに共通しているのが、「削ぎ落としの美」だ。トートの作りは至ってシンプル。それなのに凡庸に見えないのは、随所に二宮五郎商店のセンスと職人技が散りばめられているから。がっしりとしたハンドルの付け根や、底面の仕立て、丁寧な縫製には、思わず感嘆の息が漏れる。

内ポケットがないかわりに、オリジナルのバッグインポーチが付属。スマホなど、すぐにアクセスしたい物の定位置にオススメだ。小さなポケットは、ペンや扇子などの収納にぴったり。もちろん単体で持ち歩いてもカッコイイ。
世代を超えて受け継ぐべき“物語”
クドゥを象徴する「ガウチョ」カラー

今回は「ガウチョ」カラーのみの一色展開。元の肌の色にも近く、「クドゥという素材が最も雄弁に語りかけてくる色」と二宮氏。その色選びにインスピレーションを与えてくれたのが音楽だったという。「僕が好きなイギリスのロックバンド・ダイアー・ストレイツの名曲で、当時の音楽シーンに大きな一石を投じた『悲しきサルタン』という楽曲があるんです。その静かなる反骨精神が、“この傷をありのまま愛するべき”という想いを後押ししてくれた」と裏話を語ってくれた。

肉厚で丈夫な革ゆえ、二十年、三十年とじっくりと使い込んでいけるのも魅力。年月と共に色艶が深まり、自分だけの究極の一点モノへと姿を変えてゆく。「使えば使うほど愛着がわく革です。親から子へ、代々伝えていってほしい」と二宮氏。
【限定12点】傷のない人生なんてつまらない。
男としての生き方を問う、究極のワイルドトート


圧倒的なオーラを放つトートは、人生を重ねてきた大人にこそ良く似合う。このトートにおいて語るべきは、トレンドやスペックなどではない。トートに映し出されているのは、アフリカの大地で生きたクドゥの人生そのものであり、それはそのまま貴方のアイデンティティを映す鏡となる。一度は止まった“命の時間”を受け継ぐかのごとく、革と自分の新たな歴史を刻んでいってほしい。

生産できたのはわずか12本のみ。次回入荷の予定はないため、この機を逃せば次いつ出会えるかわからない。男の美学を大いに刺激する逸品を、ぜひ人生の盟友にしてほしい。
ディテール
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根元には、ハンドルが捻じれないひと工夫が。金具を使わないからこその迫力も!
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底鋲付きだから床置きしても安心
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ガバッと開きすぎないよう、間口にはフックが付属
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両サイドの金具を留めるとおむすび型に
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トートの底には二宮五郎商店のロゴプレートが
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上着やコートの上からでも肩掛けしやすいよう設計されたハンドル
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野性味あふれる肉厚の持ち手
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迫力の一枚革仕立て。同革の中敷きも付属
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収納力抜群!上着やPCなどもざくざく放り込める大容量
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二宮五郎商店オリジナルのバッグインポーチが付属
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裏面には二宮五郎商店のロゴが
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超贅沢!滑らかで美しいスエード面を裏地に
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端正なステッチワークに職人技が光る!
個体差があります
※天然皮革のため、色や模様、傷跡の大小や有無など、革の表情に個体差がございます。あらかじめご了承ください。
【傷や模様の例】
使用イメージ
アイテム詳細
素材:クドゥレザー
サイズ:縦33cm×横35cm(底)~47cm(上辺)×マチ15cm
重さ:約660g
生産国:日本