思わず一目惚れしてほしくなる!
職人業がぎゅぎゅっと詰まったキュートな「小座布団」
■このサイズ、ボリュームが「ポンピン堂」流
今や畳ではなくフローリング、障子ではなくカーテンと生活様式は洋式の人がほとんどだろう。だとしたら、座布団ではなくクッション、となるところ。しかしそこを敢えてお勧めしたいのが、この「小座布団」だ。昔ながらの素材である会津木綿と、縁起良い“いわれ柄”をアレンジしたアイテムで人気の「ポンピン堂」から、一目見るなり「かわいい!」と思わず口にしてしまうような「小座布団」をご紹介したい。一般的な座布団のサイズがおよそ50cmほどなのに対して、この「小座布団」は36cm(縦)ほど。しかし、このサイズの中に、日本の伝統素材、伝統文様、伝統技術がぎゅうぎゅうに詰まっている。「暮らしの中に伝統を」というのが「ポンピン堂」のコンセプトだが、伝統そのままではなく、今のテイストを加えた新しい“日本の暮らし”を感じてもらえることだろう。
■150年の伝統技で染め抜く日本のデザイン
東京・浅草に工房を構える「ポンピン堂」。1867年(慶応三年)創業の型染め屋「更銈(さらけい)」の系譜を継ぐ江戸型染めブランドで、日本の伝統的な染色技法「江戸型染め」を今に伝える工房だ。伝統的な江戸型染めを、その良さを活かしながら現代のライフスタイルに取り入れやすい製品として提案している。「日本には、長い歴史の中で時代の変化に堪え、今に残ってきたデザインがたくさんあります。その素晴らしいデザインを多くの人に知ってほしい」と語るのは代表の大野氏。着物の染色法として受け継がれてきた「江戸型染め」をアレンジし染め抜かれる柄はどこかユーモラスで江戸の洒落や粋を感じるものばかり。「伝統文様の世界観を今の人々に伝えたい」というのは大野氏のライフワーク。伝統を前面に押し出すのではなく、伝統をベースに、今の令和の世に合ったデザインは、新しさと懐かしさ、そして温かみを持っている。
■やっぱり座布団は”綿わた”に限る!しかも通常の2倍近い量!
ポンピン堂のお座布団は一般的なそれに比べると二回りほどサイズが小さい。これは生地に会津木綿や知多木綿などの伝統的な産地の木綿を使用しているから。そして、中の綿はインド綿の中でも野生種に近い綿花のコットンを使用している。しかも通常の倍量を使用し、ふっくらとした厚みを出している。綿の量が多いので、中綿を一度入れた後は位置の調整がほとんどできない。さらに、口を縫い合わせる際も中綿の反発を抑えながら均等に縫い合わせていかねばならず、まさに熟練の業が必要とされる。口を縫い合わせた後は四隅と中央に房糸を付ける。中綿を固定すると同時に全体のアクセントにもなるのだが、ここにもポンピン堂ならではのこだわりが表れている。というのも、一般的に使われるのは金茶色と呼ばれる絹糸だが、このお座布団は、生地の色に合わせて房糸の色も変えているからだ。小さな中にも、こうしたこだわりがぎゅうぎゅうに詰まっているのが、このお座布団なのだ。
■使い方は自由。末永く愛用したい逸品
大野さん曰く、「職人さんには『こんなに大変なことやったことない』と言われてしまった」のだとか。しかしだからこそ、「これぞ、ポンピン堂!」と唸ってしまうほどかわいらしく、そしてアイコニックな一品に仕上がっているのだ。座布団ではあるが、クッションとしてソファの上に置けば、部屋全体のアクセントにもなる。お昼寝枕としてもちょうど良いサイズ。色柄のバリエーションも豊富なので、家族それぞれでお気に入りを使うのも良い。和室でも洋室でも合うのは、さすが、の一言。大野さんによれば、ペット用のベッドとして使っているお客さまもいらっしゃるのだとか。座布団ではあるが、ただ座るだけではなく、いろいろな使い方ができるのが嬉しい。また、綿がへたってしまった時は打ち直しもできる。本当に良い綿を使っているので、打ち直しながら使えば中綿は40年は保つのだとか。ぜひメンテナンスしながら長く愛用していただきたい。
カラーバリエーション
◆富士山/青
古来より霊山として信仰されてきた富士山。「富士=不二」の語呂掛けから尊いものの象徴として描かれてきました。開運招福、心願成就の意味が込められた文様です。
◆千鳥/ヒワ色
千鳥はその愛らしい姿から、古来より文様として数多く描かれてきました。「千鳥=千取り(多くのものを手に入れる)」の語呂合わせから、目標達成勝運祈願を象徴する文様です。
◆招き猫/朱色
昔から商店の軒先などで人々を迎えてきた招き猫。上げた手によって意味が変わり、左手は人を招き、右手は金運を招くと言われる。開運招福、商売繁盛、心願成就を象徴する文様です。
※※一部カラーは終売し現在お取り扱いしておりません。
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
素材:綿100%
サイズ:縦36cm×横32cm×厚み11cm
製造国:日本
※伝統的な織布を使用し、手仕事で一つ一つ作られているため、サイズに若干の個体差がある場合がございます。予めご了承ください。
※水に濡れたまま放置すると色移り等の原因となる場合がございますのでご注意ください。
※本縫い仕立てのため、丸洗いはできません。
アフターメンテナンスについてのご案内
メーカーにて綿の打ち直しを行っております。
何年も使って中綿がつぶれてきてしまった、ひどく汚してしまった、などメンテナンスをご希望の方は工房にご連絡の上、座布団をお送りください。
送料と打ち直し工賃実費のみご負担いただきます。
メールアドレス:info@ponpindo.com
工房にて座布団の状態を確認後、作業予定やお見積もりなどをメールにてご連絡いたします。
中綿を取り出して、表地をクリーニングします。生地は丁寧に手洗いし、乾燥後、鹿毛の刷毛で色をすり込んで色止め処理を行います。
取り出した中綿は職人の工房にて再度製綿機にかけ、打ち直しいたします。