CARRYNESTの「折り紙」レザーアイテム

著名セレクトショップのバイヤーを務めてきた野元千星允さんが素材から関わって作り出す気鋭のブランド「CARRYNEST」が藤巻百貨店に登場。このボリューム感がたまらなく魅力に感じる人は、必ずいるはず。そんな方に届けたい。

革に折り紙の技術を応用シンプルなのに装飾を感じさせる

革に折り紙の技術を応用
シンプルなのに装飾を感じさせる

格子状に編み込まれた革が上質感を演出するイントレチャートレザー。「CARRYNEST」の財布をはじめて見たときには、同様に「編んで」作られていると感じた。が、実はこのブランドの革はイントレチャートレザーではない。切れ目のない一枚の四角な革を“折り紙のように”折りたたんで独自の模様を浮かび上がらせ、格子模様にしているのだという。そう聞いても一体どういうことなのかチンプンカンプンだったが、この写真を見れば1枚の革の中央部分を折りこんでいくことで、広さにして約半分の大きさになっているのがおわかりになるだろう。厚みがあるので紙のようにキッチリ薄くはならず、結果ふっくらとした不思議なボリュームを持つ素材に。「CARRYNEST」が試行錯誤を重ねて生んだ「シンプルだけど装飾的」なアイテムの魅力を、あなたも味わって欲しい。

インテリアからヒントを得た斬新な発想。新たなる革の地平

インテリアからヒントを得た
斬新な発想。新たなる革の地平

「紙が折り紙のように折りたたまれて作られたランプシェードを見て、これが革でできないかとアイデアが浮かびました」とは、CARRYNEST代表取締役の野元千星允(のもと・かずまさ)さん。野元さんはこれまでにアパレル畑でバイヤーとして活躍してきた人物で、モノを選ぶその目は厳しい。シーズンで動かすものよりも、ずっと長く使い続けられるものを作りたい。そんな思いで2014年に「CARRYNEST」をはじめた。PCやタブレットなど、現代人にとって大切なものを運ぶ「巣」(NEST)をコンセプト作ったバッグはコーデュラを使用し、独自の折りたたみの部分が衝撃吸収の役割を果たすとともにスポーティな印象に。しかし同じ折りを革で行うと、今度はなんともドレッシーな風合いになった。インテリアからのアイデアソースが革の世界に新たな表情をもたらした瞬間だ。

上品な表情の奥に隠された防水素材の機能性

上品な表情の奥に隠された
防水素材の機能性

そしてこの牛革自体にも秘密が隠されている。しっかりとした北海道産ステアレザーを染色する際に防水剤を染み込ませたスコッチガードレザーを採用し、水が玉のように撥水する機能を発揮する。この革はレーサー用のウェア素材として開発された経緯があり、風雨にさらされる環境でも負けない強さを持つ。汚れもつきにくくなっているので、特に汚れやすいホワイトカラーを選んでも安心感がある。通常この革はもっとギラギラと光るように仕上がってしまいがち、そこは野元さんの意向でほのかな光沢感に抑え、上品な印象を漂わせた。その上、しっとりと柔らかな質感があり、手に持ったときの触り心地も良い。格子の隙間を持ち上げてみれば、編んでいるのではなく、折りたたまれているということがもっとよくわかるだろう。

このボリューム感は唯一無二周囲の目を引く秀逸なデザイン

このボリューム感は唯一無二
周囲の目を引く秀逸なデザイン

この革を折りこんだ立体感、ふっくら感。存在感のあるボリュームこそ「CARRYNEST」の真骨頂。スーツスタイルの鞄から取り出す、ジャケパンで手に持って歩くといったビジネスシーンでは、その品のある風合いが持ち主のクラス感を高めてくれそうだ。大振りの格子はどこか愛らしくもあり、女性に人気が高いというのもうなずける。フォーマルな場にもなじむブラック、かしこまった様子と、落ち着いたカジュアル感が絶妙にミックスされたネイビー、そして藤巻百貨店のバイヤーがひと目でほれ込んだホワイトの3色展開。革アイテムは、見た目も機能も妥協したくないというこだわり派の方に、ぜひ持っていただきたいブランドだ。

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