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日本の優れた職人との共創プロダクト

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WILDSWANSのレザーアイテム

とにかく丈夫であること―。これが、「ワイルドスワンズ」のものづくりの原点である。茨城県稲敷郡の鉄工所跡地からスタートし、ブランドを起ち上げたのは1998年のこと。ブランド名は、創業者である鴻野三兄弟の「鴻」の字の英訳“wildswan”からつけたもの。今や世界に羽ばたく、ワイルドスワンズの魅力に迫ってみたい。

10年後も20年後も使い続けられるものづくり

10年後も20年後も
使い続けられるものづくり

かつて、表参道の有名メゾンの最上階にあった会員制サロンをご存知だろうか。そのメゾンに品質を認められたアイテムのみが揃う高級サロンにおいて、唯一扱われていた日本のレザーブランドがワイルドスワンズである。上質な素材に丁寧な縫製、そして何より確かな作り。それまでレザー愛好家の中でマニア的人気を誇っていた同社の品は、ファッション業界からも注目を浴び、世界中の目利きの関心を集めることとなる。今も昔も、「足踏みミシンでひとつずつ、きちんと縫っていく」スタンスは変わらない。その根底には常に、『10年後も20年後も使い続けられるものを作る』という同社の信念が横たわっているからだ。愚直なまでの丁寧なものづくりは、本物志向のユーザーから絶大な支持を得ている。

全ては二つ折り財布から始まった独学だからこそ辿り着いた堅牢性

全ては二つ折り財布から始まった
独学だからこそ辿り着いた堅牢性

「実家の一室にミシンを置いて、父親が営んでいた鉄工所を改装して…」と創業当時を振り返るのは、工場長を務める三男の弘好氏と企画や生産管理を担う山田豊氏。意外にも、技術はすべて独学で学んだという。最初に手掛けたのは、『WINGS』をはじめとする二つ折り財布。同社の財布と言えば肉厚なフォルムと丸みのあるコバが特徴だが、「他社ならもっと薄い作りになったと思うんです。独学だからこそ生まれたデザインですね」と山田氏。丈夫で長持ちする財布をゼロから追求した結果、同社だけが到達できる究極の堅牢性が生まれた。「バッグも財布も、デザイン重視では決して作りません。何度も試作して、強度を見て、改良して…の繰り返しです。中途半端なものは世に出したくありませんから」。ものづくりに対する誠実さや責任感。ワイルドスワンズのクオリティーを支えているのは、そういった職人の矜持のようなものだ。

職人の腕がなる圧巻のコバ磨き永く付き合う道具としての革製品

職人の腕がなる圧巻のコバ磨き
永く付き合う道具としての革製品

この、銀面と床面ともつかないほどに磨き抜かれたコバを見てほしい。同社のコバ磨きへの情熱は、他社とはどうやら次元が違うのである。鉋や包丁で革の断面を丸くし、ヤスリ掛けした後、磨きと染料入れを地道に何度も何度も繰り返す。磨くことが困難とされるクロム鞣しの革でさえ、同社の手にかかればツルツルに磨かれてしまうのだ。「一番先に傷みやすいコバだからこそ、仕上げは重要。普段は何もなければひたすら磨きの作業をしています」と弘好氏。メンテナンスを念頭に置いたものづくりもまた、同社の特徴である。「例えばコバ面は全体を擦るだけで綺麗に修復できます。修理をするとどうしても縫製の針穴などから強度が落ちてくるもの。それを見越して、何度でも修理可能な作りにすることが大切なんです」。同社がアフターケアに力を入れているのも、ひとえに“長く使ってほしい”という思いの表れなのである。
※銀面(ぎんめん)は革の体表面側のこと。対して床面(とこめん)とはその裏側を指す。

世界有数の最高級レザーを颯爽と持ち、じっくりと味わう

世界有数の最高級レザーを
颯爽と持ち、じっくりと味わう

もちろん素材への妥協も一切ナシだ。「とにかく“丈夫な革”であることが第一条件」とし、ドイツ・ぺリンガー社、イギリス・ベイカー社をはじめとする世界的タンナーの最高級革から、ガルーシャやヒポポタマスなどの希少皮革まで、作りやデザインに見合う素材を惜しげもなく使用する。「革好きの方は、革を育てることに最も喜びを感じるもの。それなのに、作りが甘いと良い味が出てきた頃に買い替えなくちゃいけない。だからこそ、丈夫であることが重要なんです」(山田氏)。最上級の革の表情の移ろいを、自分の人生と重ねながらじっくり味わうことこそ、ワイルドスワンズを持つことの醍醐味ではなかろうか。男性が携えれば途端に一流の香りを纏わせ、女性が持てば瀟洒でエレガントな雰囲気を醸してくれる、数々の名作たち。どうせなら、“本物”と共に歩む人生の方がいいではないか。

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