靴業界で約50年のキャリアを誇り、今なお日本の靴業界を牽引し続けているシューズプロデューサー・長嶋正樹氏。かつて藤巻百貨店1周年記念販売会でパターンオーダー会を開催した氏のブランド「Mark Boots」が定番商品となって帰ってきました!長嶋氏が長きに渡る研究を経て生み出したという、その極上の履き心地をお試しあれ。
紳士靴ブームの仕掛人
シューズプロデューサー・長嶋正樹
日本靴業界の重鎮。靴職人による上質な高級紳士靴をプロデュースし続け、また数多くの高級輸入靴を日本に紹介してきたことでも知られる長嶋正樹氏。氏は2000年、日本伝統の匠の技にこだわり、良質なレザー靴を展開するブランド・山長印靴本舗をスタート。翌年7月、三陽商会とのコラボレーションが実現し、靴に加え、鞄や革小物などのレザーアイテムを核にしたトータルブランド「三陽山長」へと発展。現在も企画に携わっている。その後もオニツカタイガー復刻版のディレクションをはじめ、靴好きの心をくすぐる現役のシューズプロデューサーとして活躍を続けている。そんな長嶋氏が長い期間を費やしてたどり着いた、これまでだれも見たことがない紳士靴が今回登場する「Mark Boots」だ。
特許製法でソールがグニャリ!
今までにない歩きやすさを体感
高級紳士靴の製法の中で最も知られているのは、ベテランの職人技が要求されるグッドイヤーウェルト製法。堅牢で長持ちするのが特長だが、その一方で、重く、硬く、底が曲がらず歩きづらいという一面も持つ。長嶋氏はそんな不満を解決させるため15年もの試行錯誤を経て「プラット式グッドイヤーウェルト製法」を編みだし、特許まで取得。中底を工夫して、今までの紳士靴ではありえなないほどにソールがグニャリと曲がる “屈曲性”に富み、インソールの内部にフワリとした“クッション性”も持たせ、一般的な紳士靴に比べて約20%も軽く仕上げることに成功。一見して、通常の紳士靴となんら変わらぬ普遍的かつ美しい顔つきだが、その履き心地はまるでスニーカーのように軽やかで歩きやすく作られている。
ホーウィンの名作オイルドレザー
その深いエイジングを楽しむ
「Mark Boots」に使われる革は「クロムエクセルレザー」。コードヴァン革で有名なホーウィン社がワークブーツ用に開発した、ワークやヘビーデューティーなアイテムを好む人にはおなじみオイルドレザーだ。たっぷりと蜜蝋や油脂成分含んだクロムエクセルレザーで作られた靴は、当然水に強く、突然の雨にも負けない全天候型の靴になる。長嶋氏は40年前にアメリカで同革の存在を知り、その独特な風合いに惚れ込んだという。革を曲げるとその部分の色が薄くなり(プルアップ)、変化する表情が楽しめて、屈曲する「Mark Boots」との親和性が高いと感じて採用となった。そして何より、クロムエクセルはエイジングが特長的。徐々にキズやシワが入って風格が上がっていき、光沢も増していく。履きこむことにより、どんどん魅力的に育つ革なのだ。
優れた素材・製法・デザインによって
オールマイティに使える便利な靴に
「プレーントゥ」はビジネスにもカジュアルにも使える汎用性の高い靴の形。ビジネスであればジャケパンスタイルにふさわしく、晴れの日はもちろん、雨予報の日にはとても心強い靴だ。靴底はダイナイトタイプのラバーソールで滑りにくく、厚みが薄いので横から見てもレザーソールとほぼ変わらないスマートな印象を与えられる。また快適に履けるので脚が疲れにくい。長嶋氏自身、「海外の展示会へ行くとかなり長い時間を歩き回るので、軽い履き心地の『Mark Boots』が重宝しています」と手放せない様子。若い人だけではなく、年齢的に重くて硬い靴を履くのがつらくなってきた年配の方にもオススメしたい。これまで「歩きやすい革靴」といえばコンフォートシューズ一択だったが、紳士靴のデザイン性を失わずにそれを実現させた、画期的でエイジレスな逸品が「Mark Boots」なのだ。
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