
新・伝統工芸士が刻み込んだ三連の菱

江戸切子界で初めて“親子で伝統工芸士に認定”された篠崎清一氏と篠崎英明氏が率いる「篠崎硝子工芸所」。柳生明氏は2010年に異業種からこの世界に飛び込み、めきめきと頭角を現す若手江戸切子作家の一人。「斬新なデザインの切子も好きですが、最近はクラシックな切子も面白いと感じます」と語り、日々さまざまな表現を模索している。2025年2月に新たな伝統工芸士に認定された。今回手掛けたのは「大胆で力強い作品を意識した」という大物の花器。菱と菱を合わせて、全体として大きな三つの菱になるようにデザインし、底の切れ込みが上昇していくダイナミックなカットが印象深い。三角形に刻んだ菊繋ぎのカットもモダンな雰囲気をまとっている。

プロフィール

柳生 明
- ㈲篠崎硝子工芸所 切子職人
- 2010年(有)篠崎硝子工芸所入社
- 2020年 第32回江戸切子新作展 特別賞 東急プラザ賞
- 2021年 第33回江戸切子新作展 グラスウェアータイムス社奨励賞
- 〃 第4回北近江サケグラス公募展 山路酒造賞
- 2023年 第35回江戸切子新作展テーブルウェア部門 WEB投票特別賞受賞
- 2024年 第36回江戸切子新作展 東京都知事賞 受賞
- 2025年 経済産業大臣指定伝統工芸品 伝統工芸士認定
アイテム詳細
作品のカテゴリ:花器
サイズ(最大Ф×Hmm):150×255
素材:クリスタル硝子