
無限の光を受けて咲くクリアな大輪

1947年(昭和22年)に設立された「堀口硝子」を礎とし、伝統と技術を継承し続ける「堀口切子」に2017年に入社した坂本優輝氏。本作は自身が制作する「華」シリーズの3作目。「花のようなデザインで、鑑賞する人がいろんなことを想起できるような余白のある立体物を目指した」と、その独特な造形について語る。立体的な花のイメージのもと、口縁部や側面の大部分を蒲鉾でカット。口縁部はカットを入れる/入れない部分を交互に配することでコントラストを作り出した。菱形のカットパターンはよく見ると菊繋ぎや菊籠目とは違う一工夫を加えたものになっている。丹念な磨き上げによる、透き通るガラスの美しさと反射の虹色光を見てほしい。

プロフィール

坂本 優輝
- 1998年、北海道に生まれる。留萌高等学校卒業。高校在学中、江戸切子に興味を持ち、堀口切子での職業体験を希望する
- 2017年、入社
- 第35回江戸切子新作展 東京都産業労働局長賞 受賞
- 第36回江戸切子新作展 江東区議会議長賞 受賞
アイテム詳細
作品のカテゴリ:オブジェ
サイズ(最大Ф×Hmm):248×175
素材:ガラス