
揺れる水面、瞬間の姿の美を表現

1947年(昭和22年)に設立された「堀口硝子」を礎とする江戸切子工房「堀口切子」にて、職人歴8年の経験を積んだ奥波羅幹典氏。本作は自ら宙吹き技法でガラス生地を作り上げ、自身が感じるガラスの魅力を形にすることを目指した作品だ。斜めに切り込まれた口や、あえて整えすぎない形、泡の閉じ込めなどのガラスの造形が特徴的。伝統文様や幾何学模様を使用せず、「漂う」をキーワードに連想したものを図案に、波、風、花、水玉などのモチーフがリズミカルに表現され、刻々と形を変える水を具現化した。切子技法によるシャープな装飾と造形、サンドブラストによる表面の質感やガラスの透明感の変化などの表情が味わい深い。

プロフィール

奥波羅 幹典
- 株式会社堀口切子 所属
- 職人歴8年
- 2019年 江戸切子新作展 グラスウェアータイムス社奨励賞 受賞
アイテム詳細
作品のカテゴリ:オブジェ
サイズ(最大Ф×Hmm):130×180
素材:ガラス(自作)