南部鉄器の革新者「OIGEN」だけが成し得た“超別注”
8周年記念の新たな傑作急須「ひまわり」
■8周年記念“超別注”によって誕生したニューカラー「ひまわり」
リビングの呼び名として「お茶の間」という日本独特の表現がある。それほど日本人にとって、お茶は馴染みが深い。藤巻百貨店はこれまで、そんなお茶を淹れる急須づくりに心血を注ぐブランド「OIGEN」とともに、伝統の「アラレ模様」に独自の別注カラーをのせた急須を展開してきた。どれも十二分に特別感のある逸品ばかりだ。だが8周年のテーマである“超別注”においては、これまでのものを凌駕するような逸品をお届けしたかった。当然そんな無理難題は、長い歴史と伝統ある南部鉄器の世界に革新的な色彩表現をもたらした「OIGEN」にしか叶えられないだろう。食卓に馴染みつつ、同時にパッと華やぐような、これまでにない色合いの急須。手にした人にとっても記念となるようなもの──。今回ご紹介するのは、そんな“超別注”がこれ以上ないほど見事に実現されたニューカラー「ひまわり」である。
■国内外から揺るぎない高評価を受ける鉄器ブランド「OIGEN」
南部鉄器は日本の伝統工芸品の中でも確かな地位とブランドが築かれている。その産地・岩手県で、江戸時代末期の1852年から鉄器を製造してきたのが及源鋳造株式会社だ。長い歴史のなかで多くの人々を魅了してきた“鉄器”としての優れた機能性はそのままに、自社ブランド「OIGEN」では伝統的な南部鉄器のイメージを革新させるデザインで、次々と斬新な製品を展開してきた。日本の伝統美学的なフォルムと美しい鋳肌が高い評価を受け、国内外におけるモノ作りに関する賞も数多く受賞。「お茶の間」でもまたたく間に人気者となった名ブランドだ。五代目社長・及川久仁子さんは、同社のこだわりをこう話す。「飾り物や伝統工芸品にとどまらず、時代ごとのライフスタイルに合う道具作りにこだわっています」。時代を見据え、古き良き伝統工芸品の魅力を適切に伝えようとするからこそ、「OIGEN」の逸品たちは多くの人々の心を掴んで離さないのだ。
■愛着が日々増してゆく、最高の日用道具「南部鉄器」
南部鉄器は陶器や磁器と比べ遥かに丈夫で、「保温性に優れ、熱をムラなく均一に伝える」「料理が美味しくなる」など多くの長所が挙げられる。それだけでなく、鋳物独特の質感と美しさ、風合いから生まれる温かみがあるのも特徴的だ。その歴史を語ろうとすると、平安時代後期、1090年頃にまで時をさかのぼることになる。それほど永く、日本の人々の暮らしを支えてきたモノなのだ。しかし様々な日用道具が誕生した現代では「重い」、「サビてしまう」といった性質を欠点ととらえる人も少なくない。しかし南部鉄器は、正しく丁寧に扱えば次の世代に引き継ぎ、100年使えるほどの比類なき耐久性・堅牢性を誇る。鉄器を愛用する人々にとっては、手入れをしながら大切に使うことも、得がたい味わいのひとつ。お茶や料理の味、仕上がり具合の感動に加え、手入れをする手間暇と共に、愛着は日ごとに増していく。南部鉄器は暮らしを豊かにしてくれる“一生モノ”の代表格といえよう。
■難航した「ひまわり」の風合いは、比類なき職人技で実現
カラー急須は仕上げ工程後の、銀色の生地に下地の色を塗り、一晩おいて乾かすのが通常だ。その後、上塗りを行って職人が手拭きをして完成を見る。しかし今回の下地の「ひまわり色」は、イメージに合うように着色職人が何度も色を調合。さらに通常一度塗りのところを二度塗りし、深みを演出している。つまり下地だけで二晩もかかっているのだ。ここに白い色をのせ、風合いを表現していったという。アラレ模様を注視してみると、一粒一粒がしっかり「ひまわり色」になっているのがわかる。白をのせたあと職人が丁寧に拭き取って“深み”を表現しているのだ。独特の風合いは、やはり比類なき職人技ならでは。さらに言えば、この仕上がりも一度で納得できたものではない。幾度ものサンプル制作を重ねてようやく完成したのである。開発を担当した「OIGEN」の渡辺さん・石川さんいわく「今回の色味は前代未聞のものになりました。着色の職人さんも『職人冥利に尽きる楽しい色味です』と言ってくれて。挑戦を楽しむOIGENらしさが出せたと思います」。
■一輪のひまわり咲く「豊かなお茶の時間」
食卓の上にポットなどの道具をずっと置いておくのは避けたい。そんな人は少なくないだろう。この急須はたしかに道具なのだが、その佇まいは道具の域を飛び越え、花としての華やかさがある。たとえ置いたままだとしても、食卓に花を添えた気持ちをくれるのだ。「OIGEN」のカラー急須の魅力は他にもある。逆に、そのポイントが購入の理由となる人もいるほどだ。それは、内側のホーロー加工。サビを防いでくれるので、手入れが実に楽なのだ。そのおかげで、鉄器本来のメリットはそのままに、より日用の道具としての豊かさが増している。ぜひ、お茶に限らず、紅茶やミントティー、ハーブティーも楽しんでみてほしい。「ちょっと一息ついて、お茶でも飲もう」そんな時間がやってきたら、この急須を登場させて、卓上に一輪のひまわりを咲かせてみよう。お好みのお菓子も添えれば、きっと話題にも花が開くはず。お茶が好きなあの人への贈りものにも最適な逸品だ。
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
【急須】
素材:鋳鉄
サイズ:縦13.5cmx横16cmx全高16cm
容量:0.68L
重量:1.29kg
製造国:日本
【瓶敷】
素材:鋳鉄
サイズ:縦14cmx横14cmx全高2cm
重量:340g
本製品は鉄に塗料をのせているため、時間とともに多少の色落ちが起こりますが、正しくお手入れを行っていただければ、急須としての機能が落ちることはありません。そうした変化も含め、カラー急須ならではの趣のある味わいとしてお楽しみください。
※鋳造の性質上、サイズ・重量に多少の個体差があります。
※瓶敷に熱い鍋ややかんを置くと、その熱を受けてしばらく熱いままになるため、ご注意ください。
※落とすと割れる場合がございます。
※火にはかけないでください。また、ホーロー加工を施しているため、鉄分の溶出はありません。
※カラー部分を強くこすったり、洗剤で洗うと色落ちするため、軽くお湯洗いをおすすめします。
※お茶を注ぐ際は、蓋を抑えてください。ある角度以上になると蓋が落ち、テーブルを傷つけるおそれがあります。またその際、蓋のつまみが熱くなっている場合がありますので、ご注意ください。
※内部のホーローに傷がついたり割れたりした場合は使用をお控えください。
※使用後は、洗剤やクレンザー、スチールたわしを使わず、急須内側をスポンジでサッと洗ってください。洗った後は、注ぎ口・フタと胴の接点、外側、底面、フタを布巾で抑えて水気を取ってください。
※テーブルで使用するときは鉄急須の熱による輪染みを防ぐために、瓶敷を敷くことをおすすめします。
お手入れ方法
【使い始め】
①まずは茶こしを外し、急須と蓋、茶こしを軽くすすぐ。急須の内部は柔らかいスポンジで洗います。
②乾いたやわらかい布でやさしく水分をふきとってください。
※こすらないようご注意ください
【使用後】
①急須の内側と茶こしをスポンジで軽く洗います。急須の外側は、軽くお湯で洗います。
※洗剤・クレンザー・スチールタワシは使用しないでください
②ふきんなどを使い、おさえるようにして全体から水分をとります。蓋と茶こしは外して乾かしましょう。
※拭く際に色移りする可能性がございますので、ご注意ください
③もし急須の内側に茶渋がついてしまった際は、ホーロー部分であれば台所用漂白剤を使ってとることができます。急須に水をいれ、適量の台所漂白剤を加えて1時間ほどおき、その後洗ってください。
※外側についた水分はサビの原因となりますので、できるだけ早く拭き取るようにしてください。