【caramo】ウール×アウトラスト混紡ジャケット・ジレ

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今着たいのはこの「ゆったりリラックス感」！
アウトラストで快適温度を保つジャケット＆ジレ

■軽量と暖かさを両立する不思議アイテム、誕生！

仕事着は、カッチリからカジュアルへ、重厚から軽量へとどんどん歩みを進め、官庁や銀行など「お堅い」と言われる業種さえもスーツがマストではなくなってきている。それでも衣類で譲れないのは、冬なら「暖かい」、夏なら「涼しい」といった着る上での快適さ。であれば、冬でも快適で、軽くてラクなウェアなら最高なのでは？そんな謎かけのような課題をクリアしたアイテムが、このラウンジジャケット＆ユーティリティジレだ。

■この「ゆったりバランス」が今っぽくてラク。

元来ジャケットとジレは「三つ揃え」「スリーピース」といったフォーマルなアイテムだが、カジュアルかつ快適な方向に全振りしたのがこちら。カーディガンのように羽織れ、カジュアルベストのように使えるけども、きちんと感は失っていないという絶妙なバランス感覚で作られた。20年前に作られた質の良いウールに、体感温度を適切に保つ新素材「アウトラスト」を混紡して作った生地が屋台骨となり快適さを担保している。

■手がけたのは、ドレスとカジュアル両方に精通した名手

これらのわがままなオーダーに応えてくれたのは、デザイナーの平手潤一郎さん。彼はネクタイやシャツなどメンズのドレスアイテムを中心に大人の男性の胸元を彩ってきたフェアファクスに所属し、2021年には、フェアファクスが培ってきた高い技術をユニセックスなリラクシングウェアに落とし込んだブランド「&ease」の立ち上げに参加した、ドレスダウンの名手だ。

■世界三大毛織物産地、尾州地区の絶品ウールを発見

実は今回のジャケット＆ジレ開発の背景には、約20年前に紡績されながらも使用されず、眠り続けていたウールの存在がある。愛知県と岐阜県にまたがる尾州地区は世界三大毛織物産地のひとつに数えられるほどクオリティの高い生地を作っている地域だが、中でも100年以上の歴史を持つ山栄毛織は礼服地を作らせたら右に出る者はいないほどの技術を持っている。この山栄毛織で発見されたウールがそれで、非常に高品質なものだったのだ。

■新素材「アウトラスト」で暑さ寒さを調節する

原材料が高騰しているなか、今ではとても作れないようなクオリティのこのウールを使えば、メーカーとユーザー双方にメリットのあるものが作れる。ここにさらに、20〜30ミクロンの小さなマイクロカプセルの中に入ったパラフィンワックスを糸に織り込んだ「アウトラスト」をミックス。カプセルが身体からの余分な熱を吸収し、あるいは熱を放出して、衣服と肌の間の温度を人間が一番快適だと感じる31〜33度に保ってくれるというわけだ。

■柔らかな風合いのメランジ生地をゆったり着たい

これを1時間に4〜5メートルの低速で織ることで、旧式織機のような空気感で、柔らかく膨らみのある風合いの綾織生地が完成した。さらに、表面にミルド仕上げをかけて起毛させ、ウーリーでウォーム感のあるタッチにし、暖かかつ高級な印象を高めている。パターンは、リラックスやカジュアル感を生かすべく、ゆったりとした着心地に。