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強くてしなやかな反面、とても軽い。幼い頃から籐一筋の職人が手がけてきた製品には、確かな技術力が反映されている。伝統の技術が活かされたスタイリッシュなバッグは、使い込むほどに風合いを備えて古びることがない。家族が編み出す強さと優しさを味わいたい。

飛鳥時代、籐は武具として発展し庶民が使えるものに進化

飛鳥時代、籐は武具として発展し
庶民が使えるものに進化

籐(ラタン)は、東南アジアを中心とした熱帯、亜熱帯に生息するヤシ科の植物。表面には鋭いトゲがあり、それを使って他の樹木に、まつわり付きながら成長していく。軽くて弾力性に富み、濡れると滑りにくくなるという特性ゆえ、日本では飛鳥時代から弓の持ち手、鎧のかがりなど、武具に使われることが多かった。ラタンファニチャー堀江は、時代が下って昭和20年頃、堀江正則氏が籐を扱っていた東京の親戚に身を寄せたところに端を発する。最初は、いわゆる大きなお屋敷で使われていた籐のござ「籐むしろ」を中心に作り、庶民にも手が届く屑籠や椅子へと、取り扱い製品は広がっていった。現在の「ラタンファニチャー堀江」として籐製品製作・販売を始めたのは平成元年。正則氏とその子息・正壽氏の家族が工房を支える。

ひたすら籐に向き合ったから今の技術がある

ひたすら籐に向き合ったから
今の技術がある

「父は小学校3年の時、親戚の家で修行を始めて70年近く、生きる手段としてがむしゃらに籐と向き合ってきました。その結果、いつの間にか腕を上げていたということですね」と語るのは子息の正壽氏。父の正則氏のように、材料の準備から製品の完成まで、一人で担える職人は数少ないらしい。「自分は二代目として、親父の技術を全て嗣いでいけるとは思っていません。父の腕に追いつくことは誰もできないですから」と正壽氏。しかし、伝統の技術は、妻や娘といった家族の分業で今に受け継がれ、現代人の日常に寄り添う、温かみのある籐製品を世に送り出している。その一つが、今までの籐かごのイメージを覆す、上に向かってすぼまるデザインの籐バッグ。スタイリッシュで老若、洋装和装を問わず、使うシチュエーションを選ばないことで好評を得ている。

スタイリッシュなデザインは伝統の技術がもたらした

スタイリッシュなデザインは
伝統の技術がもたらした

「上に向かってすぼまるようなデザインが実現できたのは、父が考案した木型を使っているからです」(正壽氏)。提灯を作るときの型のように、それに沿って編み上げ、完成してから中の型を分解して取り出すと、このようになるのだそうだ。採用している編み方は、椅子の座面を作る「あじろ編み」という技法。つまり頑丈だということ。そして、バッグの本体上部は、「籐むしろ」と同じようにかがってある。正則氏の培ってきた技術が、新しい製品の随所に活かされていることは感慨深い。5年、10年使っても袋部分が壊れたりすることはない。取っ手は劣化は避けられないので、修理を受け付けている。大事に使えば親から子へ、愛着と共に受け継がれていく製品になりそうだ。

強くてしなやか時を経て風合いを増す籐

強くてしなやか
時を経て風合いを増す籐

竹は強い力をかければ折れるが、籐は曲がりはするが折れることがない。そんな強いイメージの反面、持てばびっくりするほど軽い。ある意味真逆の特性が共存するのが籐製品と言えるのかも知れない。丈夫だから、長く使える。長く使えば、持ち主に合った風合いを備えていく。籐の元々の色は生成。それは使っていくと茶色に変色する。染めてあるものも、日焼けによって特定の色が飛び、いぶし銀色に変化するものもあるそうだ。使えば使うほど、自分だけの持ち物、この世に一つの存在となる。何に使うか、どう使うか。シチュエーションは持ち主の数だけある。たとえばバッグなら、意外な服装に合わせて、周囲の注目を集めてみるのもいい。

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