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節句人形を中心に展開してきた日本人形の世界に、今新たな潮流が現れている。「木目込み」という技法で造形の自由度を活かし、運を招く「招き猫」を制作している柿沼人形もそのひとつ。従来のイメージを覆し、自分の手元で愛で、そして大切な人にも贈りたくなる人形たちがここにある。

人形と言えば「節句人形」そんな時代に変化が!?

人形と言えば「節句人形」
そんな時代に変化が!?

3月はひな人形、5月は端午の節句の5月人形と、日本には古くから続く伝統の人形文化があった。生まれて来た子供が健やかに育つようにという思いを込めて贈られ、飾られる節句人形。しかし、少子化など家族の在り方の変化は、そんな人形制作の現場にも少なからず影響をもたらしているようだ。 「以前は節句人形を中心に1年が回っていましたが、それだけでは経営的に難しくなってきました。そこで、年間を通して売れるものを作ろうということになったんです」。そう語るのは、1950年に創業し、間もなく70年を迎える柿沼人形の二代目・柿沼東光氏(伝統工芸士)の次男・柿沼利光氏。同社は伝統技術「江戸木目込み人形」を手掛ける数少ない職人集団だ。

伝統を受け継ぎつつ伝統にこだわらない人形を

伝統を受け継ぎつつ
伝統にこだわらない人形を

木目込みとは、人形の胴体の木地に1~2mmの筋を彫り、その溝に糊を入れ、そこに衣裳の布地をはめ込んで決め(木目)る技法。発祥は京都だが、江戸に伝わって粘土型が取り入れられ、同じ型の胴体を量産できるようになったため広まった。「粘土で原型を作ることによって、造形の自由度もあがりました。彫刻に近い感じです」とは柿沼氏。その言葉通り、平成に時代が移った頃から、従来の伝統の造形にこだわらない人形作りに積極的に取り組んでいる。実は、伝統工芸には法で定められたさまざまな基準があるのだが、その枠組みに縛られれば、時代と足並みを揃えて多くの人の手にとってもらうことができなくなる…。そのジレンマに果敢に挑戦しているのが柿沼人形なのだ。

縮緬中心の素材に新たな試み人形が現代に生まれ変わる

縮緬中心の素材に新たな試み
人形が現代に生まれ変わる

そんな柿沼人形が、縁起物として知られる招き猫を木目込みで作り上げた。猫の微妙な表情、滑らかな身体の造作を実現できたのは、まさに木目込みのなせる技なのだろう。「筋の入れ方で、いくらでも顔形を変えることができるのが面白いんです」(柿沼氏)。とは言え、誰もが可愛らしいと思う顔を作り上げるまでには、試行錯誤があったに違いない。「可愛さの感じ方には価値観の違いがあるんです。時代によっても変わってきますし」と語る柿沼氏は、猫に着せる素材にも新たな試みを取り入れている。節句人形の中心素材だった縮緬に加え、レザーやエナメルなど厚みや材質の異なる素材を取り入れられるのも、木目込みの柔軟性があって実現した。

手元に置きたい、人に贈りたい招き猫がさまざまな福を招く

手元に置きたい、人に贈りたい
招き猫がさまざまな福を招く

招き猫の目にはスワロフスキー、首にかけた鈴にはパワーストーンをあしらうなど、従来の木目込み人形にはなかった素材が取り入れられることにより、最近では若い顧客の目を引くようになっている。金色は金運、白は福、黒は魔除けなど招き猫には風水の考え方も取り入れられている。自分でも思わずひとつと言わず複数欲しくなってしまうのは、そんな開運・御利益を期待してしまうからか。木目込み人形の、つい手に取りたくなるような愛くるしさは、誰かに贈りたいという気持ちにもさせる。ちょっとしたお祝い事に、相手の好みを気にすることなく気軽に贈ることができるのもいい。

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