日本が世界に誇る浮世絵師・
葛飾北斎の絵をアレンジ
Tシャツのパイオニア・久米繊維工業が放つ墨田の名品
■進化を続ける国産のTシャツ専門メーカー
まだTシャツという言葉が広く知られていなかった1950年代半ば。Tシャツ専門メーカー久米繊維工業により、日本製Tシャツの原点となる「色丸首」が開発された。日本の市場に並ぶTシャツの95%以上が海外産とも言われている現在でも紡績や編みたて、染色などの工程を、国内有数の技術を誇る協力工場に依頼し、裁断や縫製、プリント、仕上げ作業は自社で行う。日本の熟練した職人ならではの繊細な作業やオリジナルへのこだわり、品質管理から生まれる上質な商品は、長年に渡り、トレンドをリードするデザイナーやブランドから熱いラブコールを受けている。
■江戸を生きた北斎に学んだものづくり
江戸後期に活躍した
葛飾北斎は、浮世絵の絵師としてだけではなく、扇子、団扇、祭屋台を職人とともに作り上げるなど幅広く文化に関わり、江戸の生活に根ざした創作を続けた。時を越え、北斎生誕の地・東京・墨田から現代の職人と共に北斎の名画を基に新たな表現手法で蘇らせたのが「北斎プロジェクト」シリーズだ。北斎の絵を用いているが、そのモチーフはTシャツをキャンバスに、解体され再構築される。「もし北斎がTシャツが存在する時代に生きていたら、単に絵を四角くプリントしたりはしなかったと思うのです」(久米繊維常務取締役・久米秀幸氏)。遠い昔に生きた墨田の先輩クリエイターの絵が、舞台をTシャツに変えて受け入れられている。そんなユニークなプロジェクトなのだ。
■「和柄で渋く」を実現したツウ好みのTシャツ
世に和柄のTシャツは数あれど、派手すぎず、しかし主張は怠らずというセンスを持ち合わせているものは決して多くはない。一方で北斎プロジェクトTシャツは非常に洗練されたツウ好みの印象を持つ。その理由のひとつは日本の伝統色をベースにしたカラーが挙げられる。四季のある日本の多様な色彩の中でも、渋めのカラーを選択し、和を感じさせつつも普段使いしやすいTシャツに仕上げているのだ。「日本製」の和柄Tシャツであるということも支持されているポイント。また、循環型社会の江戸に生きた北斎に学び、素材にはCO2削減にも役立つ天然素材の綿を使用。また、CO2を可能な限り排出せずに発電したグリーン電力を使うという環境にも配慮されている。
葛飾北斎の新しい価値を生み出しているものとして、墨田区で生まれた価値の高い商品を発掘するプロジェクト「すみだモダン」のブランド認証も受けている。
■時を越えて名画をまとい、粋に着こなす
和柄ファンはもとより、普段和柄を着ない人でも魅かれるスタイリッシュな雰囲気漂う北斎プロジェクトTシャツ。ドーンとそびえ立つ「黒富士」のインパクト、北斎で最も有名な「神奈川沖浪裏」モチーフ、幻想的な風景を黒と青で独自に表現するなど、富士山をめぐる風景描写の「富嶽三十六景」を再構築したシリーズは不動の人気。また「百物語」シリーズはよく知られた怪談が下敷き。一見恐ろしい幽霊たちだが、よく見れば非常にユーモラスで、気味の悪さよりも親しみが湧いてくるのが不思議だ。そして北斎の絵手本より虫のデッサンを取り上げた「虫愛づる北斎シリーズTシャツ」のひとつ「蜘蛛の糸」は、金箔プリントの蜘蛛が非常にクール。洋服に和柄を取り入れることで、あえて“ネオ・ジャパネスク”な着こなしをするもよし、ジャケットから覗く和柄のTシャツで遊び心をプラスするもよし。日本の“粋”が詰まったこのTシャツは、海外の方への贈り物としても喜ばれること間違いなしだ。
デザイン
「山下白雨(さんかはくう)」
名所浮世絵の連作「富嶽三十六景」の一つで、“黒富士”の異名を持つ北斎の代表的な名画「山下白雨」。稲妻が駆け抜ける夕立(白雨)の中、暗黒の雲から顔を出し、下界の騒ぎを知らぬかの様にどっしりとそびえ立つ富士山。頂と麓のコントラストが際立つ、胸に走らせた漆黒の稲妻が印象的な1枚。
「神奈川沖浪裏」
名所浮世絵の連作「富嶽三十六景」の一つで、北斎の作品の中では最も有名であり、世界で知られる有名な日本美術作品の一つでもある「神奈川沖浪裏」。この名画をモチーフに、せり上がる大波を中央に“北斎”の文字とアルファベットのロゴを組み合わせたオリジナルデザインのTシャツだ。左胸には、富士山を越えて黒雲と共に龍が昇天する様を見事に描いた「富士越龍図」にも押される“百”の印をプリント。
「相州梅沢左」
名所浮世絵の連作「富嶽三十六景」のひとつ、「相州梅沢左」。現在の神奈川県二宮町梅沢地区あたりを描いたものとされている。手前には水を飲む5羽の鶴が、遠景には羽ばたく2羽の鶴と、悠々とした富士山。朝もやの中、梅沢から捉える富士と鶴を組み合わせる趣向は北斎の幻想的表現と言われている。この2つのまとまりを大胆に切り離し、背中側の上下に配置、白地に黒のプリントで絵を施し、ほんの少しだけブルーを差す。これが絵の世界を端的に表現しているかのごとく利いている。着たときに最も絵が映えるようなバランスを心がけたデザインだ。
「百物語 お岩さん」
北斎の「百物語」シリーズで現存している5枚の絵のひとつ。ご存知「四谷怪談」のお岩さんも北斎にかかれば、恐ろしさも残しながらどこかユーモラスさを感じさせ見るうちに愛らしさが湧いて来る。北斎の画力と、場面を構成する発想の豊かさに注目したい。
「百物語 小はだ小平二」
北斎の「百物語」シリーズで現存している5枚の絵のひとつ。江戸の売れない歌舞伎役者、小平二は妻の浮気相手に殺されて化けて出る。白骨化した頭蓋がぎろりと覗き込む姿は、恐ろしくもどこかかわいらしさがあり、北斎ならでは表現。現代のキャラクターを先駆けた様な画風に合わせ、あえて和にこだわらない構図でTシャツに。
「華に短炮(たんづつ)」
好奇心旺盛だったという北斎は、西洋からの道具にも興味を持ち、当時でも珍しい「短炮」も設計図の様に細かく描写。繊細な曲線が美しい芥子、反りかえる花びらの描写が華やかな菊を「短炮」と組み合わせ、北斎の“万物に注がれた眼差し”を表現。ロックテイストでクールな印象ながらも浮世絵の繊細さが際立つ一枚だ。
「羽二枚」
鷲と鶴の羽モチーフは、江戸本所に住む狂歌師・庭訓舎綾人らが仲間内に配布した「春興狂歌摺物(しゅんきょうきょうかすりもの)」で描かれたもの。バックには、巧みな構図で重なり合った「羽二枚」と北斎が記した「新型小紋帳」から「万字菱」を山形に揃えて配置。裾に施された繋ぎアレンジの「松皮菱」が江戸っ子の粋、威勢の良さを感じさせる。
「蜘蛛の糸」
(株)ユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学氏がディレクションを担当。フロントには衿元から糸を垂らし降りて来る蜘蛛、背中の左肩には脚を大きく拡げた蜘蛛をそれぞれ金箔プリントで施し、北斎の世界をシックに表現。裾には「冨嶽三十六景」よりゆかりのある、隅田川関谷の里に描かれた早駆の武士を中央に据えた札を縫い付けてアクセントに。
使用イメージ
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相州梅沢左
モデル身長183cm
サイズS着用 -
相州梅沢左
モデル身長183cm
サイズS着用 -
百物語 お岩さん
モデル身長176cm
Mサイズ着用 -
百物語 小はだ小平二
モデル身長176cm
Mサイズ着用 -
山下白雨
モデル身長185cm
Mサイズ着用 -
山下白雨
モデル身長185cm
Mサイズ着用 -
神奈川沖浪裏
モデル身長185cm
Mサイズ着用 -
神奈川沖浪裏
モデル身長185cm
Mサイズ着用 -
華に短炮
モデル身長182cm
Lサイズ着用 -
羽二枚
モデル身長182cm
Lサイズ着用 -
蜘蛛の糸
モデル身長185cm
Mサイズ着用 -
蜘蛛の糸
モデル身長185cm
Mサイズ着用
アイテムサイズ
サイズ | 身丈 | 身幅 |
---|---|---|
S | 66 | 49 |
M | 72 | 52 |
L | 75 | 55 |
XL | 77 | 58 |
(単位:cm)
アイテム詳細
素材: 綿100%
製造国: 日本
※綿ニット素材の特性で保存状態に よって1~2cmの違いが出る事がございます。
※仕様変更のため、現在はすべての商品に裾ラベルがつきません。予めご了承ください。
<商品を永くご愛用いただくために>
※漂白剤は使用せず、無蛍光洗剤で他の色とは分けて洗濯してください。
※タンブラー(回転式乾燥機)のご使用は、おやめください。
※水や汗でぬれたまま、長時間放置しないで下さい。(つけ置き洗いは絶対にお避け下さい。)
※洗濯後は速やかに衿などの形を整えてから、日陰で吊り干しをしてください。
※他のものとの摩擦にご注意ください。毛羽立ち、変色、色移り等の原因となります。
※直射日光や蛍光灯に長時間当たると、変色や色あせの原因となりますのでご注意ください。
※ドライクリーニングはおやめください。
※アイロンが必要な場合には、短時間に、中温で当て布をして下さい。(注意 プリント部分へのアイロンはお避け下さい)
※素材の特性で洗濯後、多少の縮み、色あせがあります。
※洗濯機ご使用の際には、裏返してネットに入れて「手洗い」モードなどのご利用をおすすめします。
※他のものとの摩擦にご注意ください。毛羽立ち、変色、色移り、プリントの割れや剥がれなどの原因となります。
※汗や熱などの影響で、椅子やカバンなど他の物へ色移りのおそれがありますので十分ご注意ください。
※プリント部分を引っ掻く、こする、引っ張る、強く折るなどはプリントの割れや剥がれなどの原因となりますので、おやめください。
※新品時にはインク特有の匂いが多少ありますが 洗濯後には軽減します。
このアイテムのレビュー
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