既成概念を打ち破る、新しいトートのカタチ
ビジカジで存在感を発揮する“カブセ”トート
■王道を捨てる。「KAMRI」というトートの挑戦
2017年に発表し、今やHMAENを代表するトートといっても過言ではないのが「KAMRI(カムリ)」です。KAMRIの製作は、トートバッグの既成概念をすべて忘れるところから始まりました。あえてオーソドックスなトートの雰囲気を捨て、現代に相応しいサイズやバランスを模索。気が済むまでサイズやカタチと向き合うことで、“縦長でも横長でもない”この絶妙なフォルムが生まれたのです。最大の特徴は、トートの蓋部分である“カブセ”。とにかくこのカブセを「いかに強く・美しく作るか」にとことんこだわり、徹底的に時間と手間をかけて仕上げています。今回の新作「KAMRI 2nd」では、シルエットやカブセのデザインをさらに追及。よりビジネスシーンに映えるようハンドルは短めに、ショルダー付きの2way仕様へとアップデートを施しました。オンオフどちらに振ってもカッコよく持てる、そんなトートに仕上がったのではないでしょうか。
■妥協なきものづくりの先にある“ありそうでない”もの
シンプルで使いやすく長持ちする、良質なレザーバッグ。当たり前のことのように思えて、コスト重視・大量生産が主流となった今、そのすべてをクリアするバッグにはなかなか出会えません。そんな現状に危機感を抱き、「リアルハンドメイドのバッグを作りたい」とHMAENを起ち上げたのは2013年のこと。バッグ作りに携わるのは、代表・大友成を含む数名のスタッフのみです。一見、手を抜いても問題がないような部分にこそ、私たちは人一倍手間をかけます。外注では手間がかかりすぎてやってくれないことを、自分たちの手でひとつひとつ作り上げていくのです。その最たる例が“コバの処理”です。今回の「Kamri 2nd」でも、特にデザインの肝であるカブセのトップ部分には、相当な時間をかけてコバ塗りと磨きを施しています。大量生産は叶いませんが、妥協のない細部へのこだわりの積み重ねが、HMAENが追い求める“ありそうでない”佇まいを叶えます。
■オリジナルの「AENレザー」で作り上げる美フォルム
HMAENが使う革は、そのすべてがオリジナルです。創業100年を超える日本有数のタンナーが製作しており、使用するのは傷が少なく下地がしっかりとしたAランクのレザーのみ。きめ細かで美しい銀面と、ふんわりとした手触りが魅力です。非常に馴染みが良く、使い込むほどにツヤが増し、コシを保ちつつくったりとした風合いに変化します。また、丈夫でしなやかながら、非常に軽いのもこの革の強み。「オールレザーなのに軽い」を実現するため、本体に芯材を使わないのも私たちのこだわりです。芯材を使わないと聞くと、「自立しないのでは?」「形崩れしやすいのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、それは違います。革の特性を掴み、裁断の仕方を工夫すれば、芯材がなくともしっかりと自立し、丈夫なバッグを作ることができるのです。芯材やテープを使った効率的な製法が普及する一方で、HMAENでは基本に忠実に、手間をかけたバッグ作りを貫きます。
■シンプル×個性のバランスが絶妙!オンオフで使えるトート
最大のポイントはやはりカブセ。オリジナリティを追求し、サッと外せて被せやすいデザインを心がけました。ハンドルは手馴染みの良い平丸手ハンドル。実はこの部位だけでコバ塗りと磨きの作業を5回繰り返し、ロウを熱で馴染ませる処理まで加えています。ここまでこだわったハンドルは、トップメゾン以外でまず見かけないのではないでしょうか。一見何気ないように見えるハンドルを補強するステッチも、分厚い革を縫い上げる高度な技術を要するもので、全て自分たちの手で仕上げています。他にも、ショルダー掛けする際にフォルムが崩れないよう、カブセの両脇をほんの少しシェイプさせるなど、隅々まで改良を施しました。中はB4書類がすっぽり収まり、通勤にはもちろん、斜め掛けにしてバイクや自転車スタイルに合わせるのもオススメです。唯一無二のデザインを、ぜひ自分好みに使いこなしてください。
カラーバリエーション
使用イメージ
ディテール
パスケースなどすぐに取り出したいものは外側のオープンポケットへ
小分け収納にうれしい内部ポケットもしっかり配置
軽量で耐久性のあるオリジナル金具
荷物を入れない状態でもしっかり自立
フィット感抜群で見た目にも美しい。独自構造のショルダーベルト
アイテム詳細
素材:ステアレザー
サイズ:横巾44cm(口元)×高さ36cm×マチ巾16cm
重さ:1,100g
収納部:(外部)あおりポケット1室(内部)コイルファスナーポケット1室、革ポケット1室
生産国:日本
※まれに、革表面に色が濃く出ている箇所があることがございますが、手作業で革を加工し、濃淡を付けていることによるものです。変色やキズではなく、使っていくうちに馴染んでいきます。あらかじめご了承ください。