圧巻の切れ味と、吸い付くようなフィット感
刃物の町・関が生んだ一生モノの「理想の包丁」
■「男の料理」の名脇役。プロが愛用する家庭用包丁
男のこだわり無くして、「男の料理」は始まらない。新鮮な肉や魚、産地直送の野菜、特別なスパイス…もモチロンそうだが、やはり吟味して揃えたいのが「料理道具」である。さてここに、「男心をくすぐる」まさにそんな言葉がぴったりの包丁がある。ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並ぶ“世界三大刃物の産地”、岐阜県関市の「三星刃物」によって生み出された「和 NAGOMI 包丁シリーズ」だ。実はこちら、家庭用包丁として開発されたにも関わらず、各国の名だたるシェフたちの“相棒”に選ばれている実力派なのである。プロが軒並み絶賛するのが、刃先から流れるように続く滑らかで美しいハンドル。適度な重みが心地よく、しっとりと手に吸い付き、力を入れずとも食材がスパッと切れる。その切れ味たるや、さすが“刀の町”の異名を持つ関の職人が手がけただけのことはある。「和 NAGOMI」の裏側に秘められた、さらなるストーリーを知れば、貴方もこの一柄を手に取らずにはいられなくなるはずだ。
■創業145年の「三星刃物」が追い求める“理想の包丁”
関市に刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代のこと。良質の焼刃土や松炭、長良川と津保川の清廉な水に恵まれた関は、刀鍛冶にとってまさに理想の地だった。その歴史は連綿と受け継がれ、現在も分業制を敷きながら町全体で刃物を作り続けている。「三星刃物」は、そんな関市で1873年(明治6年)に創業した老舗企業。現在は5代目である渡邉隆久氏が代表を務めている。海外メーカー向けの製品づくりを長年手掛けてきた同社が、国内向けのオリジナルブランド「和 NAGOMI」を発表したのは2015年のこと。そのきっかけは奥様からの言葉だったという。「パン教室を主宰する家内の、“老舗企業なのにどうして自社のブランドがないの?”の一言から、理想の包丁を求めた試行錯誤が始まりました」(渡邉氏)。パン教室に通う主婦にモニターを重ね、重さ・握りやすさ・手入れの方法・見た目まで、包丁の理想の姿を徹底的に追求。この道50年という日本有数の研ぎ職人のもとに弟子入りし、一からオリジナルの包丁づくりに挑んだのである。
■“抵抗ゼロ”の快感。柔も硬もスパッと切れる衝撃の切れ味
巷では今、刃が硬い包丁が隆盛を極めているが、実は硬い包丁には研ぎにくいという難点がある。「良い包丁とは、自分で手入れができ、長く愛用できるものである」という考えのもと渡邉氏が辿り着いたのが、モリブデン鋼の440だ。「他のモリブデン鋼に比べてクロムの含有量が高いため錆に強く、柔軟性にも富んでいます。そのぶん研ぎやすく、良い刃がつきやすいのです」。同社では、焼き入れ後24時間以内に-75℃で急冷却、再び焼き戻しをすることで硬度をさらに強化。通常はここまで硬度を上げると折れ欠けの問題が発生するが、本品は一枚の鋼材から削り出しているため折れる心配がないのだという。さらに特筆すべきは、熟練の研ぎ師による「刃付け」である。「通常の刃付けは荒砥石と仕上げ砥石を使いますが、うちではその後もう一度荒砥石を使います。最初の時と当てる角度を変えることで、刃先の先端に細かいギザギザを作り、これが食材に食い込むことで、硬いものも柔らかいものもスパッと切れる包丁が出来上がるのです」。
■まるで「手の一部」。究極のグリップ感はこうして生まれた
そして忘れてはならないのがこのハンドルである。渡邉氏がこだわったのは、その重さとバランス。「モニターの結果、200gを超えると重すぎ、160gを下回ると切る時に力が入り、疲れてしまうということがわかりました。そこで万能と呼ばれる三徳包丁は180gにしています」。全体のバランスを調整するのに一役買っているのがこの金属バー。外目には全くわからないが、実はこちらは3か所のリベットで留めてある。その継ぎ目が見えなくなるまで職人が手で削り、手磨きしているというから驚きである。もちろん握りやすさも重要だ。「長時間握っても疲れにくいようにと、ハンドルは職人が一本一本手作業で丸く削っています。そうすることで、手に吸いつくような丸みと光沢、フィット感が生まれました」。その工程数はハンドルだけで実に十八以上。その都度、職人が目で確認しながら研磨方法を調整していくという。光沢感も職人の磨きによるもので、長く使って汚れても工場で磨き直せば光沢が蘇える。スタイリッシュなデザインと、唯一無二のグリップ感は、すべて職人の手技により叶えられているというわけなのだ。
■自分で手入れできる喜び。一生付き合っていきたい道具
さてこの包丁、手入れをする際にご用意いただきたいのはなんと新聞紙。月に2、3度、新聞紙の上でスライドするだけで驚くほど切れ味が長続きするという(詳しくは動画を参照)。初回無料で研ぎ直しサービスも請け負っており、「職人が新品同様の切れ味まで研ぎ直し、ハンドルもぴかぴかに磨き上げてお戻しします」と渡邉氏。ラインナップは三徳包丁・ペティナイフ・パン切り包丁・チーズナイフの4種類。切れ味鋭い包丁は色々あるが、“柔”も“硬”もどちらもここまでスパッと切れる包丁は、探してもなかなか出会えるものではない。例えばパン切り包丁なら焼き立ての食パンからハードなバゲットまで、チーズナイフならカマンベールからミモレットまで、これ一本で賄える。使用頻度の高い三徳包丁とペティナイフは、セットでも販売。「包丁はこれまで、縁を切るものと言われていましたが、私たちは包丁が未来を切り開くものと考えています」。手入れすれば文字通り“一生モノ”の包丁は、大切な人へのギフトにもぜひオススメしたい。
三徳包丁
プロの和食職人が絶賛するのがこの三徳包丁。重さはバランスが丁度いい180グラムで、野菜や肉を切るのに最適だ。トマトや鳥の皮を切ると、その切れ味の良さを体感できるだろう。カボチャやレンコンなどの硬い食材は、刃先の先端をまな板につけ、包丁先端の背を手のひらで押さえ、包丁の顎の部分を使って“てこの原理”でカットを。ハンドルが持ちやすく力が入れやすいので、押し切りでスパッと切ることができる。
ペティナイフ
通常のペティが刃渡り130㎜程なのに対し、「和 NAGOMI」のペティは155㎜。万能包丁としても十分に使える長さとなっている。刃先に柔軟性があり、桃やメロンなどの柔らかい食材は、皮との間に刃先を沿わすようにカットすると、カーブに沿ってするりと切ることができる。もちろん、玉ねぎなどの野菜のカットにも最適。プロが一番好む包丁で、この一本でほとんどすべての食材をカットするという声も。
パン切りナイフ
パン教室を主宰する奥様と試行錯誤を繰り返したという、こだわりの逸品。先端のギザギザが丸みを帯びているためパンの生地を引っかけず、屑を出さずに硬いパンから柔らかいパンまでカットできる。刃先の長さも、ちょうど食パンがカットできる長さで、引き出しや専用スタンドにすっきりと納まるのが◎。サンドイッチを切った時の断面も実に美しい。(※先端が波刃なので、研ぎ直しに新聞紙や紙ヤスリは使用できません)
チーズナイフ
プロのワインソムリエの学校「アカデミーデュバン」の協力を得て完成したチーズナイフ。柔らかいチーズは刃先をチーズの真ん中に差し込み、カーブの形状を活かして押し切ると角をつぶさずにスッと切れる。刃先に穴が無く、且つ面積が狭いので、チーズがくっ付きにくいのもポイント。硬いチーズは前後にスライドさせてカットを。自立するので、来客時のサーブにもオススメ。サラミの薄切りやトマトなど、ちょっとしたアペタイザーを作るのにも◎。
三徳&ペティナイフ 2本セット
贈り物にも最適な包丁
“嫁ぐ日を前に母から娘に、寿ぎに替えて。
定年を機に二人の時間を取り戻した両親に子供から。
新しい毎日を丁寧に、楽しく生きてほしい。
包丁を贈る。
それは、大切な人の大切な毎日を思うこと”
包丁はこれまで、危ないもの、縁を切るものと言われていましたが、三星刃物は包丁は未来を切り開くものと考えています。嫁ぐ娘に一生ものの包丁を持たせたいと言うお母様方が多くいらっしゃることを考えれば、包丁は決して縁を切るものではありません。むしろ「贈り物にふさわしいもの」と言えます(渡邉隆久氏)。
ご家庭でできる包丁の簡単なメンテナンス
「和 NAGOMI」包丁はご家庭で研ぐことのできる包丁です。
少し切味が落ちてきたら、まずは新聞紙で研いでみましょう。これだけで違いを実感していただけるはずです。
永くお使いいただいていると次第に切味は戻りにくくなります。そうなりましたら、次はサンドペーパーでの研ぎ直しをお試しください。サンドペーパーでも切味がもどらないと感じたら、次はいよいよ砥石の出番です。
ご家庭での研ぎ直しにチャレンジし、ぜひ、美しい包丁と心地よい切れ味による快適なお料理をお楽しみください。
※パン切りナイフとチーズナイフはご家庭での研ぎ直しはできません
三星刃物の研ぎ直しサービス
ご購入時、専用ケースの中に初回無料の「研ぎ直し券」を同封しております。ご家庭で研いでも戻せないほど切れ味が落ちてきましたら三星刃物の職人による研ぎのサービスをご利用ください。詳しくはケース内の案内をご覧ください。2回目以降は有償で承っております。
※パン切りナイフとチーズナイフはご家庭での研ぎ直しは出来はせんが、三星刃物にお送りいただければ研ぎ直しが可能です。
アイテム詳細
素材(共通):刀身部/440A モリブデン鋼(HRC硬度56-58)、ハンドル部/積層強化木にステンレス象嵌
【三徳包丁】
サイズ:全長317mm、刃渡り180mm、ハンドル長 約125mm、峰厚2.3mm
重量:約180g
【ペティナイフ】
サイズ:全長260mm、刃渡り155mm、ハンドル長 約95mm、峰厚2.0mm
重量:約95g
【パン切りナイフ】
サイズ:全長340mm、刃渡り205mm、ハンドル長 約125mm、峰厚2.0mm
重量:約170g
【チーズナイフ】
サイズ:全長235mm、刃渡り130mm、ハンドル長 約95mm、峰厚2.0mm
重量:約90g
※三徳包丁・ペティナイフは切れ味を持続させるために、月に1回~2回は研ぐようにしてください。
※スポンジで洗う際は柔らかい面の方を使用して下さい。かたい面で使用すると、傷がつきます。
※使用後は汚れを落とし、水分をよく拭き取ってください。汚れが残っていたり、水分が充分に拭き取れてないと、さびの原因になります。
このアイテムのレビュー
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