龍工房の帯締めは皇族をはじめ、歌舞伎界や茶道界などから愛されている。職人がひとつひとつ丁寧に組み上げていく組紐から生まれたブレスレットは、上品でいて遊び心あふれる大人の装飾品。伝統の技と、現代の繊細なデザインが融合した名品は、新たなファンを魅了している。
歌舞伎界や茶道界など
芸事に広く愛される上質の組紐
着物のコーディネートでは、どんな帯締めと帯揚げを選ぶかで、その人のセンスが問われる。そんな重要アイテムの帯締めと帯あげの「デザイン」「染め」「組み」の全てをプロデュースし、製造までを手掛ける龍工房。そのクオリティの高さは、顧客の中に、着物を日常的に着ている歌舞伎役者や、茶道の家元などが多数いることからもうかがえる。まさに国内トップクラスの帯締めや帯揚げが、この工房から生まれているのだ。中でも帯締めに使われる組紐は、丸台や角台といった、専用の台を使い、職人が1本、1本、手作業で組み上げていく。複雑な柄になると、熟練の職人が集中しても、1時間で数センチしか組むことができないという希少品でもあるのだ。
職人が真剣勝負で挑む
「手組み」ならではの品質
よい帯締めは適度に伸縮性があり、ほどけにくく、かといって閉まり過ぎることもない。そのためには、絶妙な力加減で組紐を組んでいく熟練した職人の技が必要となってくる。龍工房では、主に丸台という基本的な台を使い、「冠組み(ゆるぎぐみ)」「御岳組(みたけぐみ)」「唐組(からぐみ)」といった複雑な組紐を作り出していく。この丸台の天井部分は「鏡」と呼ばれる。工房の社長・福田隆氏は「職人の心が全て写し出され、それが商品に影響してしまうから鏡と言われるようになったんですよ」と話す。一瞬でも気を抜けば、糸同士の微妙なバランスは崩れてしまう、まさに真剣勝負。それでも、手で組むことにこだわり続けるのは、機械組みでは決して出せない、結びやすい帯締めをお客様に届けたいから。
アパレル業界のトレンドを
取り入れた最新の色使い
組紐は先染めと言って、白糸をデザインに合わせて染めてから組んでいく。龍工房の組紐は、社長の福田氏が材料の絹糸から吟味、デザインし、それに合わせて糸を染色する。そのため、デザインがとても重要になってくるのだが、福田氏が図案を考える時に参考にするのは、意外にもアパレル業界のトレンドだと言う。懇意にしている洋服の糸問屋から、その年の流行カラーをヒアリング。それを玉ねぎ、よもぎ、茜、くちなし、どんぐり、ざくろなどを使った伝統的な草木染と、発色のいい化学染料、それぞれの利点を駆使して染め上げるのだ。伝統の柄は、現代の流行に染め上げられた糸によって、新たな命を与えられる。その上品で微妙なデザインは着物を着る人の間では人気で、着物専門誌などでも頻繁に取り上げられている。
普段のファッションを
ランクアップする大人の装飾品
大人のカジュアルスタイルは、ともすると平凡になりがち。そんな時に取り入れたいのが、上質な小物だ。龍工房の組紐から作られる叶結び組紐ブレスレットは、和のテイストがほどよい品格を与えてくれる手軽な大人のための装飾品。ほどよい存在感がありながら華美すぎないので、さりげないお洒落を楽しみたい人にはうってつけ。マグネット式で着脱が簡単なため、ビジネスシーンでも、必要な時にはすぐに取り外しできるのが嬉しい。マグネット部分の両端それぞれに施された「口」と「+」の形のモチーフは、漢字の「叶」を2つに分けたもの。古来より縁起がいいとされる「叶う結び」からデザインされているので、大切な人へ思いを込めてプレゼントするのにも最適だ。
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