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暑いことで有名な岐阜で涼しさに特化した着物が生まれた。美濃和紙から作り上げた生地や深みのある色合い、長良川を模した柄の帯など、地域のカラーを発揮した和装アイテムたちの魅力を紹介したい。

夏の暑さに負けないために日本ならでは「涼」の服装

夏の暑さに負けないために
日本ならでは「涼」の服装

さんさんとした太陽の下で過ごすのも気持ちのいいものだけど、それにしても近年の夏は気温と湿度の上昇がすさまじく、快適に過ごすには工夫が必要だ。着るものであれば浴衣などいかがだろう。通気性が良く「涼」を感じられ、まとう姿からは「日本の夏だね」と思わずこぼしてしまう“らしさ”がある。その姿をさらに涼しく、より粋に着こなすために生まれたのが2017年6月からお目見えした夏着物「爽衣(そうえ)」をはじめ、帯・肌襦袢など一連の和装アイテム。驚くのはなんとこちら、“和紙”からできた繊維で仕立てられているという。意外にも綿よりも優れた特性を持っている和紙の繊維は実に夏にふさわしく、またオリジナル柄の「水面」や、縞柄を潔い単一の色で展開。これまでにないサラリとした感触と粋な着こなしで、暑い日こそ快適に楽しく一日を過ごしたい。

約90年もの老舗が世に問う「暑さ」を快適に変える生地

約90年もの老舗が世に問う
「暑さ」を快適に変える生地

この画期的な和装アイテムを作り出したのは岐阜の「柏屋商事」。1928年(昭和3年)創業の老舗呉服問屋だ。岐阜は繊維業が盛んな街で、江戸期の尾張藩から続いているという歴史を持つ。2014年、そんな繊維の街をアピールしたいと生地や縫製のプロを交えて、代表取締役社長・武藤昭成氏をはじめ5人で立ち上げた「岐阜シャツプロジェクト」の反響が大きく、手ごたえを感じたという。このときのシャツが、美濃和紙100%で作られたものなのだ。「吸水速乾に優れた和紙の繊維を使ったドレスシャツはすごく気持ちがよく、暑さで有名な岐阜だからこそ説得力もありました。これを呉服の分野にも生かせないか? と考えて研究し、完成したのが今回のシリーズです」(武藤氏)。おりしも美濃の和紙技術がユネスコの無形文化遺産に登録され、その価値が日本中で再認識されようとしている。世界に誇る技術から生まれた着物に袖を通す悦びをいま感じてみたい。

実はスゴイ美濃和紙の実力綿より優れた3つのポイント

実はスゴイ美濃和紙の実力
綿より優れた3つのポイント

和紙由来の繊維の特徴は3つある。ひとつは先述の「吸水速乾性に優れている」こと。こと肌に触れるものに関しては汗をよく吸収してくれ、乾きやすいので衣類がいつまでも濡れたままにならずサラッと快適に。二つ目は「接触冷感」があること。生地に触れるとひんやりとした触り心地があり、蒸し暑い日には特にその効果が肌で感じられることだろう。最後に「綿よりも軽量」であること。ただでさえ軽やかな夏の和装において、綿のみで作るよりもさらに軽く仕上がり、着ていてもストレスを感じずに過ごせるのがありがたい。このほか、メンズの肌襦袢では天然素材由来の抗菌・防臭機能を持たせる「キトイオン加工」が施されており、菌の繁殖やニオイを抑える。洗濯をしても効果が落ちにくいので肌襦袢に向いた仕上がりだ。

藍の深みに目が離せないあえて呼びたい「夏着物」

藍の深みに目が離せない
あえて呼びたい「夏着物」

一目でわかる派手さではなく、ベーシックな装いなのに実はすごいものをまとっているという点がまさに「粋」。特筆すべきはやはり岐阜県重要無形文化財「郡上本染」の藍染めが施された着物。郡上八幡に一軒だけ残る渡邊染物店の手により、和紙混の反物を藍で染めては乾燥を繰り返すことなんと14回。できあがったものは素人目にもわかるほどの深い色合いをたたえ、ジャパンブルーの味わいを存分に堪能できる仕上がりに。もちろん「爽衣」の通常ラインもシックな出来で、漆黒や墨黒といったカラーに赤い帯を締めればまるで織田信長を連想させる色合わせに。武藤氏は今回のアイテムを「浴衣ではなくあえて『夏着物』と呼びたい」と提唱する。お祭りのときにだけ着るのではなく、夏には普段の服装としても着て欲しいという願いを込めて。たとえばストローハットをかぶってモダンな雰囲気にしたり、着物用の足袋をあえて合わせてみたり。見慣れた浴衣とは一味違うオトナの楽しみがそこにはありそうだ。少しのウィットをきかせて、「粋」を感じさせてくれる和のコーディネートを楽しんでみては?

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