
ゆらぐ波、南国の海を見つめて

1964年(昭和39年)に亀戸で創業し、現在は埼玉県川口市に工房を構える「さくまガラス加工」。同社代表で二代目の佐久間尊規(みのる)氏は「新作展のような創作の機会に積極的に挑戦し、表現や技術を常に磨いていきたい」と話す。本作は、フィリピンでの旅行でフェリーから見えた美しい海の波がイメージの源。太線と細線を使い分けて親骨となる波形をつくり、その波間に菊繋ぎと菊籠目を大小で入れる。色の有無などで変化を持たせ、菱や玉を加えて波を強調した。上部の蒲鉾の鎚目は水面の光、下部の蒲鉾で大きな水流の質感を表現して、ビーチの象徴であるヤシの葉のデザインも。全体に光をたたえる様子は、南国のイメージにぴったりだ。

プロフィール

佐久間 尊規(みのる)
- さくまガラス加工代表
- 2019年 第31回江戸切子新作展 Web投票藤巻百貨店賞3位
- 2020年 第32回江戸切子新作展 Web投票藤巻百貨店賞3位
- 2022年 伊丹国際クラフト展(酒器・酒器台)入選
- 2023年 第35回江戸切子新作展 Web投票藤巻百貨店賞2位
- 2024年 伊丹国際クラフト展(酒器・酒器台)入選
アイテム詳細
作品のカテゴリ:花器
サイズ(最大Ф×Hmm):199×200
素材:クリスタル