
なでる感触、香りが決意を呼び覚ます

1966年(昭和41年)、江戸切子の委託加工業を主として大場十志男氏が創業した「大場硝子加工所」。「道具としての江戸切子」をモットーに、日々技術の伝承に努めている。職人歴8年の山崎祥氏が手掛けたのは「風」をテーマにした江戸切子だ。「風という瞬間的で突発的な現象とそこに立ち現れる香りを、自身の日々の経験と重ね、一つ一つの風を受け止めて、それらを忘れずに積み重ねて鍛錬し続けていく」という想いを込めた。曲線にカットした親骨の連続で流れるような風向きや躍動感を、四面の菊繋ぎ文で吹き抜ける風を、ランダムに散らばせた玉で風の中にある香りを表現している。清廉なグリーンのカラーと、菊繋ぎの色の残し方も見もの。

プロフィール

山崎 祥
- 平成4年 東京都に生まれる
- 平成29年 大場硝子加工所入社
- 令和1年 2019年度全国伝統的工芸品公募展 入選
- 令和4年 江戸切子新作展 テーブルウェア部門 ブロンズ賞
- 令和6年 2024年度全国伝統的工芸品公募展 入選
アイテム詳細
作品のカテゴリ:飾り皿
サイズ(最大Ф×Hmm):283×43
素材:クリスタルガラス