エスプレッソの軌跡を感じて。金世界に注がれる「30ccの小宇宙」に出かけよう。
■新カラー「空色」が登場!
沖縄の澄み渡る夏空を彷彿とさせる、新色「空色」が仲間入り。清々しいスカイブルーカラーが、あなたをさらなる“エスプレッソ沼”へと誘う。
今回はこの「空色」のみの展開で、初回30点限定。日々の一杯が最高においしくなるアイテムをお見逃しなく!
(※今回は「白×青マーブル」「グリーン」の入荷はありません。)
■唯一無二の存在感で、見るものを鷲掴みにするカップ。
ワインにはワイングラスを。日本酒にはお猪口を。器を選ぶ時、当たり前に連想することだが、エスプレッソもまた然り。もちろんエスプレッソカップという一般的な形状は存在するが、より日本人がその味わいを楽しめるようにと、なんと5年もの試行錯誤を経て生み出された究極のエスプレッソカップがある。
沖縄本島糸満市に工房を持つ陶芸家・今村能章さんが作り出すエスプレッソカップは、他のそれとは明らかに一線を画す。そのカップで飲むエスプレッソ体験は、まさに30ccの小宇宙。焼き上がると青と白になる土どうしをマーブル状になるように練り合わせ、打ち込みという技法で成形される。その混ざり具合や模様は、焼きを経て窯から出された時に初めて鮮明になる。もちろん、完成品はこの世に二つとないデザイン。少しくすんだ白と濃淡が豊かな青が織りなす模様は、眺めているだけで吸い込まれてしまう。
■エスプレッソを飲むためだけに全集中したカップ
なぜ、完成までに5年もの歳月がかかったのか?実はこのカップ、那覇市内にある自家焙煎珈琲豆店「COFFEE potohoto」のオーナーであり、沖縄のコーヒーシーンをけん引している山田哲史さんと協力して作り上げたもの。
そこには、二人の並々ならぬエスプレッソ愛があった。
「potohotoで飲ませてもらったエスプレッソが、本当に美味しかったんです。『こんな美味しいものを完璧に受け止められるカップを作りたい』と思い、山田さんから色々とフィードバックをもらいながら、何度も試作を繰り返しました」そうしてたどり着いたのが、本場イタリアで使われているエスプレッソカップ。
イタリアのエスプレッソ文化に触れ、改めてイタリアのエスプレッソカップに目を向けると、それが本当に考え込まれて作られていることを知る。
しかし、それを超えるカップを作りたいという強い思いが今村さんを動かした。「日本酒の器のように取っ手がない文化を取り入れ、持ち運びしやすい形で完璧なカップを目指したんです」そうして、大きさ、厚み、形状、全てにおいて妥協のないエスプレッソカップが誕生した。すり鉢状の形状は豊かなクレマをつくり、ふくよかな丸みが芳醇な香りを逃さない。
さらに、口当たりの良さを引き立たせるため、内側には純金を使っている。抽出液が映り込んだ内側の金膜。そこには、長い旅路を経てここに注がれた豆の物語が広がっているようだ。「エスプレッソはまさにライヴ。産地や木の生き様、生産者の顔までもが見えるんです。その世界観を受け止められるカップを作りたかった」
これほどまでにエスプレッソに魅せられた二人が、その愛と情熱を余すところなく注ぎ込んだエスプレッソカップ。このカップで、エスプレッソとの新たな向き合い方を体験してみたくはないだろうか?
■混じり気のないアートを高純度で抽出したクラフト
今村さんの作り出す作品はどれも強烈なインパクトを放つ。その世界観に魅せられた海外有名ブランドが、今村さんのエスプレッソカップをVIP向けのギフトとして採用したほどだ。
自分の中にある創作の種を大切にしつつも、土から形づくり窯の焼きを経て新しいものが生まれる瞬間に、いつも新鮮に向き合っている今村さん。そうして作品に現れるのは、土が持つ何万年という時の流れや、錬金術のような刺激的な出会いといった、「未知」を感じるエナジーを受け取ることができる。そんな究極のアート性を陶器というクラフトに凝縮した品々は、見るものの心を揺さぶる。
今回のエスプレッソカップは、口の厚みと形にこだわって作られている。相当な量の土を練りこんで凝縮。さらに、内側の金もエスプレッソの美味しさも引き立たせている。「口当たりの良さと温かさがポイント。味わいが全然違います」と語る。まさに究極のエスプレッソカップといえよう。
■作り手が愛してやまない「グリーン」の魅力に迫る!
「こういう色が昔から好きで、カップにするにあたって、色合いやテクスチャーの出し方に苦心しました」
今村さんがそう語る渾身のカラーは、自身で釉薬を調整し、マットな風合いとすべすべとしたシルキーな質感を残すのにこだわったもの。土ものの肌を生かした表情と、淡いモスグリーン、あるいは緑がかったグレーの利休鼠のような微妙な色を手の中で楽しみたい。
「土そのものが異なっていて、鉄を含んでいるのも狙い。高い熱伝導率でカップに熱を伝えやすく、エスプレッソが熱々のまま飲めるメリットがある。そればかりか、香りの立ち上がりやクレマのでき方もよくなるのだとか。
■エスプレッソ以外でも自分のベストマッチングを楽しんで
今村さんとしては、このカップを手に入れた方には「沖縄にいらしたときはマイエスプレッソカップ持参で、沖縄のCOFFEE potohotoでエスプレッソを飲んでほしい」という思いがある。
もちろんご自宅のエスプレッソマシンでも、それ以外の飲みものでも、この器が醸し出す世界観を堪能することができる。
「例えば日本酒を楽しむなら、辛口より甘口や濃くてとろみがあるようなものがおすすめですね。ブランデーやダークラムなんかも、かなりしっくりきますよ」
この器には、注ぐものでその佇まいを変えるような不思議な魅力が宿っている。その魅力を感じることで、いつもの一杯が一口ごとに違った表情を見せることもあるだろう。このカップが、あなたと器との新たな世界を開いてくれるかもしれない。
本今村能章 プロフィール
1984年 兵庫県に生まれる
1994年 未確認生物に興味をもつ
2003年 沖縄県立芸術大学の陶芸専攻に入学。窯の中で溶けて変化する鉱物や釉薬に興味をもつ。大学院に進学後、重力の可視化を試みた作品を制作。
2013年 アトリエを構える。以後実験的な作品に加え、器類の制作も始める。
2017年 沖縄県立芸術大学・非常勤講師
※手づくりの陶器のため、作品には個体差が生じることがございます。 なるべく均一のものをお届けしますが、気になる場合は店頭にてご確認いただくことをおすすめします。
カラーバリエーション
ディテール
白×青マーブル
グリーン
空色
アイテム詳細
素材(本体):陶器
製造国:日本
※手作りの陶器のため、サイズや重量には若干の差がございます。予めご了承ください。
アイテムサイズ
口径 | 厚み | 高さ | |
---|---|---|---|
エスプレッソカップ | 7cm | 1cm | 5.5cm |
このアイテムのレビュー
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