シンプルなモノトーンでは終わらない
オリジナルの染色が目を惹くシルクスカーフ
■多彩な顔を持つ染師、奥田祐斎
デザイナー、アーティスト、研究者と、様々なシーンで活躍を見せている染師・奥田祐斎氏。アーティスティックな染色は、感性のみによるのではなく、若い頃から独自に研究を重ねてきた知識やノウハウに裏付けされたもの。"幻の染め"と言われる黄櫨染(こうろぜん)を現代に再現してオリジナルの染色方法「夢こうろ染」を考案したり、メキシコへ染色の研究へ出たりと、その情熱には脱帽するばかりだ。嵐山の工房には、祐斎氏の類まれなる技や智恵を学びたいと、パリ・ルーブル美術館の学芸員や修復家も研修に訪れる。
■大胆かつ優美な「祐斎の手染め」
染色はどれも手描き染め。染め物というと染料に浸けるイメージも強いが、手染めは刷毛に染料をつけ、生地に直接色彩を塗り重ねていく。ひと筆ごとに染料のにじみや濃淡、刷毛の動き方が異なるため、すべてが一点物だ。染め方にもいくつか方法がある。生地全体に染色前に水を塗ってから染料で描くと、淡く幽玄なにじみが表れる。一方、生直接染料をのせると、躍動的な刷毛目がくっきりと表れ、鮮やかな印象に。シルクやパシュミナの生地を前に、いくつもの刷毛や染料を使い分けながら、大胆に色彩を重ねていく姿は、まさに"色の魔術師"!ほんの一瞬のうちに、えもいわれぬ美しさのスカーフが完成する。
■古代の技法を研究した“夢こうろ染”とは
祐斎氏を語る上で欠かせないのが、当たる光の質によってまるで違う色に見えるという幻想的な“夢こうろ染”だ。これは、平安時代から一部の天皇の側近にのみ伝えられてきたといわれる「黄櫨染(こうろぜん)」を基礎に、祐斎氏が独自に研究を重ねて生み出した染色方法。日本独特の染を探し続けていた祐斎氏が出合ったオリジナリティ溢れる染色だ。どこか神秘的な色味は、ストールに色気と立体感をプラスしてくれる。
■羽衣のような柔らかさと美しさの表現を
まるで風とたわむれているかのように、軽やかに、柔らかに、女性を包み込む。「羽衣」の名の通り軽い生地は、どこか素朴で温かみのある福島生まれのシルクを使用。ハリのある触感が肌に心地よい。“夢こうろ染”のため、太陽光や白熱灯の下などで色が変化するのがまたおもしろい。もちろん手描きなので同じもの画ひとつとしてない一点もの。シンプルなのに華があるので、普段使いはもちろん、パーティーや特別な日の羽織りものとしても活躍するだろう。季節を問わず、女性が本来持つ美しさや華やかさをそっと引き出してくれる一枚。
カラーバリエーション
使用イメージ
アイテム詳細
素材: 絹100%
サイズ: 幅45cm×長さ180cm
製造国: 日本
※染めの特徴として、自然光下で鮮やかに、蛍光灯や白熱灯下ではより落ち着いた色味に見え方が変化する商品です。
(本サイトの写真は、自然光での色味に合わせた調整をしています。)
※お手入れはドライクリーニングでお願いします。
※1点ずつ手染めで描かれているため、お届けする商品は、掲載の写真とまったく同じ色の濃淡、柄の配置ではありません。あらかじめご了承ください。