使い勝手抜群の楕円フォルムがかわいらしい!
独特の手触りと豊かな表情で魅せる「丸底トート」
■ぽんぽん入る丸底フォルムがオシャレで使いやすい!
今やバッグ素材の定番の一つである帆布。元々は船の帆に使われていた布で、日本最古の帆布は「松右衛門帆」という。厚くて丈夫なのに軽くてたためるほどしなやかな、この素材を現代に再現したバッグブランドが、その名も「松右衛門帆(まつえもんほ)」だ。太さ3mmの播州特産の上部な木綿を用いて織り上げる松右衛門帆は、ポコポコとした柔らかい手触りで、独特の表情を持つ。その素材の特性と風合いを存分に活かし、普段使いに最適な逸品として誕生したのが、この丸底トート。普通のトートバッグとはひと味違う楕円形フォルムは見た目以上の収納力。休日のお出かけに、毎日のお買い物に、ついつい手にしたくなる魅力を持っている。
■江戸時代の海運業発展に貢献した軽くて丈夫な極厚帆布を身近に
「松右衛門帆」は、江戸時代、船の帆として誕生した。それを生み出したのは兵庫県高砂市出身の海運業者で発明家だった工楽松右衛門。この松右衛門帆は江戸期後半の海運業に画期的な発展をもたらした。しかし、この松右衛門帆は、昭和初期に市場から姿を消してしまう。それを蘇らせるべく立ち上がったのが、御影屋の代表取締役・柿木貴智氏だ。2009年に高砂の地域ブランド開発に取り組む中で、「故郷の偉人の功績を現代に復活させよう」と、神戸芸術工科大学などの協力のもと、糸や織り方を独自に再現。身近なものに利用できる素材として蘇らせたのだ。以降、“「物資を運搬する道具(帆)」から「必要品を運ぶ道具(鞄)」へ”をコンセプトに、ライフスタイルやさまざまなライフシーンに寄り添う道具の素材として松右衛門帆を使ったアイテムを生み出している。
■糸から織り方まで忠実に再現した日本最古の帆布
木綿糸の中でも太い「7番手」を2本撚って縦糸に、らに太い「3.5番手」を撚って横糸にし、それぞれを2本引き揃えて平織りに。こうして出来上がる生地は、厚い方から1〜11号に分類される帆布の中では「0号」と規格外の厚さ。しかし、松右衛門帆は“帆布”という言葉から想像されるようなゴワゴワ感はなく、しなやかな手触りが特徴だ。それは糸を優しく撚り、縦糸と横糸の交点を少なくしているから。また、そうして優しく撚った糸がほつれないように、織り上がった生地にアクリル樹脂を染み込ませて補強する加工を施している。また、底面には汚れを軽減するためにPVC加工を施している。加工が違う生地を、しかも曲線で縫製するのには熟練の技術が必要だ。しかも元の生地の厚さもあるため、専用ミシンの針が折れてしまうこともあるのだとか。だが、この縫製部分は豊岡鞄の技術を用いて作られているので、バッグとしての強度も問題ない。
■絶妙なサイズ感で日常のオシャレにぴったり
女性も持ちやすいサイズ感と抜群の雰囲気を持つ、この丸底トート。実は、大きすぎず小さすぎないトートバッグが欲しいというお客さまの声から生まれたという経緯を持つ。中にはあおりポケット、ジップポケット、ペンポケットもあり、トートバッグにありがちな、中身ごちゃごちゃ問題も解消してくれる。こうした使いやすさを追求したデザイン、持った時に身体にフィットする楕円形、持ち手の長さに至るまで、まさにバッグ職人とお客さまのコラボで誕生したといえるだろう。ネイビー、ダスティーグレー、キナリというスタンダードなカラーバリエーションとシンプルなのに目を惹くフォルムはデニムからワンピースまで、春夏の装いにぴったりだ。
カラーバリエーション
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
サイズ:幅45cm×高さ25cm×奥行き20cm
重量:440g
素材:表地・綿100%(アクリル樹脂加工)/裏地:綿100%
製造国:日本