「M-Watch Studio(エムウォッチスタジオ)」のOCTAGON silver

『世界にたった一つ オリジナルのものを作ろう』からスタートした手づくり時計ブランド「M-Watch Studio(エムウォッチスタジオ)」。時計作家・増田精一郎氏のモノづくりへの飽くなき探求心と、自由な発想とが実を結んだ個性溢れる作品たちは、時計通の心をくすぐるその一点を常に捉えている。

手づくり時計作家・増田精一郎氏と【M-Watch Studio】 OCTAGON silver

人生を変えた
手づくり時計との出会い

手づくり時計作家・増田精一郎氏。同氏の手掛ける腕時計は、どれもこれも唯一無二の創造性に満ちている。文字盤に目を向けるたびワクワクするデザインは、世界でここにしかない“自分だけの時計”といった感じがする。増田氏と手づくり時計との出会いは12年前。とある店先で目にした時計に一目惚れしたのが始まりだ。「一見シンプルなのによく見るとフレームはシルバー製、インデックスはひとつひとつ叩いて刻んである。そんな絶妙なクラフト感に魅せられました」(増田氏)。一目惚れした時計の作者であり、日本の手づくり時計の第一人者でもある篠原康治氏に師事。独立後はブランド「M-Watch Studio(エムウォッチスタジオ)」を起ち上げ、“誰も見たことのない”オリジナリティ溢れる時計を日々生み出している。

直径約30ミリの文字盤の世界にまだ見ぬ時計の可能性を追う【M-Watch Studio】 OCTAGON silver

直径約30ミリの文字盤の世界に
まだ見ぬ時計の可能性を追う

デザインを紙に起こすところから始まり、彫金、革加工など、ムーブメント以外全てハンドワークで作られる時計は、完成まで約3か月を要する。「アイデアがパッと閃くこともあれば、漠然としたイメージを少しずつ形にしていく場合も。古い映画の中にヒントが潜んでいることもありました。直径30ミリの世界で何ができるか、その可能性を常に探っています」(同)。手掛ける作品の約半数はオーダーメイド。日本を代表する目利き達からの注文も後を絶たない。「“良い時計”の定義は人それぞれ」と語る増田氏が目指すのは、作品によってテイストをがらりと変える“カメレオン作家”だ。「デザインを重視する人もいれば、ムーブメントにこだわりを持つ人、希少性に価値を見出す人もいる。お客様が考える“良い時計”を具現化することが僕の仕事」(同)。使い手の見地から徹底的に吟味された素材たちは、たちまち“選び抜かれた”特別な存在感を放つ。そこに世の時計通を唸らせる“唯一性”が隠れているのかもしれない。

竜頭を回すと、チクタクと小気味良い音を立てて動き始める【M-Watch Studio】 OCTAGON silver

ムーブメントの小宇宙に酔いしれ
機械式時計の醍醐味にひたる

ケースの中央からのぞくのは、繊細な手巻きの機械式ムーブメント。それらは、ひとつひとつ増田氏の手によって解体され、洗浄、注油し、組み直されたもの。「たとえ新品であっても、一度オーバーホールして自分の手で精度を確かめてからお客様に手渡したいんです」と増田氏。機械式時計好きなら必ずやその“テン輪”や“ガンギ車”の複雑精緻な動きに心躍らすことだろう。文字盤中央に向かって盛り上がるようにデザインされたベゼルは、やや小さめに作られた風防から時計の内部を“覗き込む”感覚が愉しい。「秘密の小部屋をそっと窓から眺める様なワクワクした気持ちになってくれれば」(同)。竜頭を回すと、チクタクと小気味良い音を立てて動き始める手巻き式時計。その“時計に命を吹き込む瞬間”を味わえるのも、この時計の醍醐味だ。

フレームやバックル、裏蓋に至るまで“オールシルバー”で誂えられた腕時計【M-Watch Studio】 OCTAGON silver

“今”を刻み“これまで”を感じる
人生を時計に映し眺める愉悦

気品漂うアンティーク感、大胆な意匠が生み出すワイルドさ、さらには男心をくすぐるメカニカルな雰囲気。ベゼルに蝋付された数字と、八角形の角にデザインされた“ネジ頭”のインデックスには、カジュアルな遊び心も感じられる。フレームやバックル、裏蓋に至るまで“オールシルバー”で誂えられた腕時計は、男の手元に様々な表情を宿してくれる。あえてメッキ処理をせず、使い込むほどに“渋み”が増してゆくシルバーは、クロスで磨きながら時計を“育てていく”感覚が新しい。ベルトには、シルバーと共にエイジングを愉しめるタンニンなめしの牛革を使用。ケースとのバランスを考え2.4ミリの厚さに漉かれた革は、硬すぎず、柔らかすぎない質感が心地よい。使えば使うほどに味わいを増し、持つ人の歴史を刻んでゆく腕時計。「時計とは―」その神髄を知る、大人の男にこそ相応しい逸品といえるだろう。

■プロフィール




増田精一郎
手づくり時計作家
2003年、日本の手づくり時計の第一人者・篠原康治氏に師事。
日本手作り腕時計協会「JHA」に所属し、手づくり時計ブランド「M-Watch Studio」を展開中。
厚生労働省公認 1級時計修理技能士

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