燕三条の金属加工と、高岡銅器だけの着色技術が融合
職人技が結集した、唯一無二の美しさを放つ酒器
■唯一無二の職人技が融合し、荘厳華麗なる酒器が誕生!
新潟県の燕三条エリアと言えば、江戸時代から続く金属加工品の産地。そして富山県の高岡市は、400年前からつづく“鋳物の町”として知られ、銅器づくりで国内シェアの90%以上を占める。その「燕の金属加工」と「高岡銅器の着色技術」という二つの伝統技法を融合させたブランドが「折燕 ORI-EN(オリエン)」だ。実は、高岡銅器の伝統着色技法は銅や真鍮といった素材にのみ施されていたもので、多くは高級な仏具や茶道具などに代表される。ゆえに、ステンレスに施すのは至難の業とされてきた。しかしながら、数年に渡って実験と研究を重ねた結果、ついにステンレスに安定した着色を施すことに成功(実用新案登録済み)。熟練の職人が手作業で作る、美しい色彩表現と繊細で妖艶な斑紋は世界にたったひとつだけ。今回は、そんな唯一無二の美しさに加え、二重構造による優れた保温力・保冷力、耐久性の高さを誇る徳利とぐい吞みをご紹介。互いに研鑽を積んだ職人技ならではの麗しい酒器は、日常に特別なひと時をもたらしてくれそうだ。
■燕三条の金属×高岡銅器コラボで新たな境地を開拓!
高岡銅器の伝統着色技法と燕の金属加工技術を独自の手法で融合させたブランド「折燕 ORI-EN」を展開するのは、新潟県燕市の合同会社アルチザン。代表を務める長澤政幸氏は、燕市でステンレス材料の輸入業務や洋食器メーカーの営業業務に携わる中で高岡銅器の着色技術に出会い、その色の複雑さと奥深さに魅せられたという。「ぜひ燕三条のステンレスに着色したい」と一念発起し、2017年に合同会社アルチザンを設立するに至った。そして「折燕 ORI-EN」で着色を担当するのは、富山県高岡市の工房「モメンタムファクトリー・Orii」。同工房の代表・折井宏司氏は、銅などの圧延板材への発色技法を独自に開発し、建築、インテリア、アクセサリーといった異業種との交流を積極的に進めるなど、伝統産業に新しい風を吹き込んでいる人物。まさに“折井氏が着色した燕市の金属”を意味する同ブランドの製品は、すでにコンテストなどで入賞を果たすなど、これからどんどん知名度を上げ、注目を集めるブランドだ。
■燕三条ならではの機能+高岡銅器だけの美しい色彩
一般的に徳利やぐい吞みは陶器製が多いが、耐久性や機能性が高い「折燕 ORI-EN」の酒器は、燕三条で育まれた高度なステンレス加工技術だからこそ実現できた代物。メイン素材となる「18-8ステンレス鋼」は、機械の耐久部品や原子力発電所の冷却水パイプに採用されるほど、ステンレスの中でも剛健で錆びにくい金属だ。そして徳利とぐい吞みには、熟練の職人技による溶接技術を駆使した中空二層構造を採用。外びんと内びんの間に「空気の層」を設けることで熱伝導が抑えられ、保温・保冷が長持ちする。さらに外部へも熱が伝わりにくいため、例えば熱燗でも素手で持つことができ、冷酒を入れた際も結露が出ない。また、徳利の首部分は、熱が逃げにくいよう幅を狭め、注ぎ口は薄く仕上げることで液だれがしにくく、注ぎやすいなど、シンプルフォルムの中にも使いやすさへの心配りが細部の至る所まで満載だ。
■あらゆるシーンに映える妖艶な酒器で特別な酒時間を
古くから上等な茶道具や花器、仏具などに用いられてきた高岡銅器の伝統的な着色技術を応用し、「折燕 ORI-EN」では美術品のような厳かで奥深い輝きと、惚れ惚れする妖艶な色彩を表現。着色はすべて手作業で行われ、特殊な溶液を塗布し、その垂れ具合や火入れの加減などにより、世界でひとつだけの色味・斑紋柄を生み出す。金属素材の特性である腐食や錆びを人為的に発生させた独特の風合いは、鮮やかさと渋みが入り交じり、「侘び寂び」に通ずる和の伝統を感じさせる。カラーバリエは、ブルー、コッパーレッド、アンティークシルバーの3色だが、カラーごとに着色技法や使用する薬品が異なるため、色の濃淡や模様の広がり方などは様々。シンプルでモダンなデザインと高級感あふれる質感、シックな色合いは、洋風のインテリアや食器にもマッチ。また、割れる心配がないため、あえてアウトドアシーンに持ち出すのも良い。秋冬は熱燗、夏場は冷酒を大自然の中で美しい景色とともに味わえるのは、想像しただけでも何とも言えない贅沢だ。
カラーバリエーション
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
アイテム詳細
(ぐい吞み)
サイズ:約φ57×42mm (容量 約50ml)
素材:18-8ステンレス
仕上げ:銅メッキ、着色
重量:約53g
製造国:日本
(徳利 1.5合)
サイズ:約φ64×150mm(口径約φ42mm)(容量 約270ml)
素材:18-8ステンレス
仕上げ:銅メッキ、着色
重量:約247g
製造国:日本
お手入れについて
・使用後は、スポンジ等柔らかいものに食器用中性洗剤を使用して洗ってください。洗ったあとはよくすすいで水切りをし、十分に乾燥させてください。
・食洗機は使用不可となります。