カランと氷を鳴らして楽しみたいクリスタルガラス
ガラスの街・小樽から届いた技アリの逸品
■クリスタルの透明感に、クラック模様が美しい
「これはいったい何?」と思わず目を凝らして確認してしまうガラスアイテムが満を持して登場する。グラス全体に流れるクラック模様にはどうやって作ってるの? 割れないの? といった様々なクエスチョンが一気に飛び交うのだが、いったん落ち着いてこの表情をご覧いただきたい。ガラスをカットする切子技法ではないものの、光を受けてきらめく様子は切子にも引けをとらない美しさをたたえている。影が落ちた様もまた独特で、いつまでも眺めていたくなる。上質なクリスタルガラス意外性のある模様のグラスを自宅のコレクションにぜひ加えてみて。
■東京から小樽へ。老舗の進化は止まらない
この「CRACKS」を作り出したのは北海道・小樽のガラスメーカーである「深川硝子工芸」だ。こちらは1906年(明治39年)に東京の深川で創業した老舗。その当時、現在の江東区や墨田区あたりにはたくさんのガラス工場があり、ガラス産業の中心地として名を馳せていた。いまではその数こそ減少したものの、多くの江戸切子工房が居を構え、歴史の名残をとどめている。そんな中、深川硝子工芸は2003年に小樽に移転。広大な敷地と新たな設備のメリットを生かして、デザイン・ガラス生地製作・加工までを一貫して自社で行う体制を整えている。特に東京の江戸切子作家から熱烈に支持されており、数多くの工房に生地供給を行っている。先代社長によれば「自分たちにしか作れないものを作る、ということを信念に掲げています」とのことだが、現社長が事業を継承した今もなお進化を続ける手を止めてはいない。また、炉の熱を暖房・融雪に再利用したり、雨や雪を水循環させるシステムなど、環境面でも先端的なメーカーなのだ。
■ガラスにしかできないオリジナルな表現方法
今回のアイテムのようなクラック模様が入ったグラスは、実は40~50年前から技術的には存在する。だが、深川硝子工芸が異なるのはこれをクリスタルガラスでやるということだ。通常はもっと安価なグラスを使うのだが、長く続けていくと入れる模様にもこだわるようになり、美しい模様への追求が「CRACKS」を生んだということだ。型吹きして形を整えたガラスをまだ熱いままに、なんと一度水に浸けてしまう。当然ガラス生地が割れてヒビが入るが、それをもう一度炉の中で表面を炙り、再度成形することでヒビ模様を生かしたままのガラス製品ができあがる。ガラスをできるだけ薄く仕上げ、口縁までしっかりと模様を入れる。これは深川硝子工芸ならではの技術だ。昔からあるものなのに妙に新しさを感じるのは、その美しさにハッとさせられるからに他ならない。
■クリスタルガラスの響きを普段使いに、贈り物に
試しににガラスを軽く叩いてみると、ジーンという美しい音色が響き渡るこのクリスタルガラス。今回は形の異なる4種類のグラスをご用意。お酒からジュース・炭酸水まで好きなドリンクを自由に飲んでいただきたいが、おすすめするとすれば、「タンブラー」はビールを注いで。高さがあるが片手で持てるので、きれいに泡を作って気持ちよくグイッと飲み干したい。「カクテルグラス」はもちろんカクテルを。グラデーションカラーのテキーラサンライズや、ブルーキュラソーを使った青いカクテルなど、カラフルな色合いとヒビの競演を楽しもう。「ワイングラス」はステムの無いタイプで和の食卓にも馴染みやすく、ワインのほか梅酒などに使ってもかわいらしい。ロックグラスにはウィスキーを。カランとしたいい音を鳴らし、氷とヒビがきらめく様を見ながら、一日の最後の一杯をゆっくりと味わいたい。専用の箱が付属するのでプレゼントにもおすすめ。受け取った相手の驚く顔が今にも想像できそうだ。
バリエーション
アイテム詳細
素材:クリスタルガラス
サイズ:
ワイングラス 口径6cm、高さ9.5cm
ロックグラス 口径8.3cm、高さ9cm
カクテルグラス 口径5.9cm、高さ16cm
タンブラー 口径7.8cm、高さ13cm
※薄手のクリスタルガラスのため、一般的なコップよりはやや割れやすくなっております。「うすはり」などを扱うのと同様に、注意深くご使用いただくことをおすすめします。
※特にワイングラスやカクテルグラスは口元が狭く洗いづらいため、洗う際にスポンジを無理に入れたり、ひねり洗いをすると破損の原因になりますので、十分ご注意ください。
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