馥郁とした香りから始まるコーヒーライフを楽しみたい!
ドーナツ型がかわいらしいプライベートロースター
■伝統技術が実現する豊かなコーヒータイム
磁器の産地として最も古い地域の一つである佐賀県嬉野市で作られる肥前吉田焼の技術を下地に現代のライフスタイルへ新たな提案を続ける224porcelain(ニーニーヨンポーセリン)。肥前吉田焼は、同じく九州の焼き物である有田焼同等の歴史や技術があるが、有田焼と違って、確立されたスタイルはない。そこに着目した224porcelainの辻代表は、「おもしろい!と感じてもらえる、生活に彩をプラスできる新しい発想を持ったアイテムにこだわります」と語る。その言葉通り、例えばエコなコーヒーフィルター「セラミックコーヒーフィルター」やおにぎりの形をした醤油さしなど、遊び心があるだけではなく、使うだけで毎日が楽しくなってくる、ユニークなプロダクトを作り続けている。斬新なデザインと使い勝手の良さを両立させる彼らの新しいプロダクトがこのプライベートロースターだ。
■ドーナツのような形だけどコーヒー豆焙煎器
そんな224porcelainだが、今回のプライベートロースターは外部デザイナーの濱名 剛氏が手掛けている。2016年に開催された肥前吉田焼コンペティションのグランプリ受賞作なのだが、もともと吉田焼では耐熱性磁器は作っていなかったため、吉田焼全体へのチャレンジとしてのグランプリ受賞だったのだとか。実際、土や釉薬を調整しながら商品化されるまでに1年以上かかった。最大の特徴は、もちろんこのドーナツのような形。生豆を入れて火にかけたとき、ロースターを左右に振ることで、豆が壁面にあたって程よく混ざり、なおかつ穴から外へ飛び出しづらいように設計されているのだ。さらにハンドルは握りやすさを計算し、素手で握れるように木製になっている。
■焙煎の香りを楽しむところから始まる自分だけのコーヒーの時間
最初はハンドルを外して、ロースターだけを火にかけ、充分に温める。その後、生豆の悪いものを除いて、ロースターへ。ハンドルを装着して火にかけ、豆にまんべんなく熱が伝わるようにロースターを揺らすと、最初は少し青臭かった豆から、あの豊かなコーヒーの香りが徐々に強く、そして深く漂ってくる。さっぱりとした味わいが好きな人は浅めに、しっかりとした味わいが好きな人は深めにロースト。自分の好きな豆を好きな焙煎度合いで楽しめるのがこのプライベートロースターの醍醐味だ。極めつけはこの木のハンドルの使い方。ロースターを火にかけるときは側面に入れ、焙煎が終わったら中央の開口に引っ掛けて側面から焙煎された豆を出す。この豆を出すときはなんとなく急須でお茶を淹れているような感じがして楽しい。
■上質なコーヒーライフを演出してくれる
例えば近所のコーヒー豆店の店先で焙煎されたコーヒー豆の豊かな香りに心を奪われたことはないだろうか? この香りをいつでも自宅で楽しみたい……。とはいえ自宅で焙煎なんて、難しそうだし、特別な道具も必要なのでは? そんな風に考えている人にこそ使ってもらいたい。辻さんは「コーヒーを飲むための道具で便利なものはたくさんありますが、コーヒーを淹れる行為も楽しんでほしい」と話す。その言葉通り、使っている人の中には、“使ってみた”動画をアップしている人も少なくないのだ。コーヒーだけではなく、緑茶を炒ってほうじ茶を作ることもできるので、コーヒー党もお茶党も両方楽しめる。さらに、ゴマや銀杏を炒ることもできるので、料理でも活躍してくれそうなのが嬉しい。手軽に“本格派”を楽しめるプライベートロースターはきっと、あなたのコーヒーライフにかけがえのないツールになってくれるに違いない。
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
サイズ:直径155㎜、高さ60㎜(全長約320㎜)
素材:本体:直火用耐熱容器、ハンドル:木材
注意事項
陶磁器の原材料である陶土や釉薬は天然原料を使用しているため、
特製上、若干のゆがみや表面に黒い粒上の点、釉薬のむらが出ることがありますが、素材の特性としてお楽しみください。
取り扱い上の注意
・本製品は個人で焙煎を楽しむための器です。
・豆の焙煎が必ずしも理想的に仕上がることを保証するものではないことをご了承ください。
・耐熱陶土を使用しているため直火にかけることが可能ですが、加熱後の熱いうちに水につけるなど急冷させることは破損の原因となります。
・ハンドルは無垢の木材です。加熱されることを考慮し塗装は施されておりませんのでシミなどができる場合があります。
コーヒー豆の焙煎方法
・生豆を100g~150g程度準備する。必要に応じて選別や洗浄をしてください。
・ハンドルを装着せずに器を弱火で軽く予熱する。
・一度火を消し、上部の開口から生豆を入れ、器の側面にある差込口にハンドルをセットし、焙煎を始めてください。
・火加減を見ながら、左右にロースターを振って、豆が器の中で踊るように揺すり続けてください。
・火を止め、ハンドルをゆっくりと器から抜いてください。
・ハンドルを開口に引っ掛けて焙煎した豆を注ぎだすようにザルや網に開けて冷ましてください。
・器は熱が引くまでコンロの五徳の上で自然冷却してください。
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