今っぽいけど、どこかレトロ。かぶるだけで涼しくカッコいい帽子コーデが完成!香川発の麦わら中折れ帽
■香川の麦わら帽子の衝撃が再び。今度は中折れ帽で魅せる!
麦わら帽子はノスタルジックなアイテムであると同時に、現代もなお人をカッコよく見せてくれる存在だ。香川県観音寺市で創業80年以上の歴史を持つ「丸高製帽所」のハンドメイドを前にすると、そんな感想があふれ出てくる。藤巻百貨店12周年のスペシャルアイテムにぜひとも加えたく、作っていただいたのは、今回が初お目見えとなる中折れ帽! ひとたび被れば白洲次郎や高峰秀子もかくや、と昭和の粋人を想像させる最高に素敵な帽子の完成だ!
■レトロなだけじゃない。現代のファッションにハマる逸品
今回の帽子は2023年に藤巻百貨店で即完売したカンカン帽の型違いととらえていい。カンカン帽は昔ながらの製帽技術を受け継いだ精度の高い造形や、普段着でも浴衣でも使える万能さで多くの方々から賞賛されたが、特徴はそのままにハットスタイルを中折れに。形が醸し出すモダンで洒脱な印象が顔まわりに加わり、夏ファッションの決め手になってくれる! やや短めの水平のつばも、すっきりしていて使いやすい。現代版にアップデートされたこの麦わら帽は、レトロな懐かしさを感じつつも、普通に今、使いたくなるフレッシュさがあり、なんとも不思議な魅力に満ちている!
■麦わら帽子は夏のマストアイテム! その理由は?
また、麦わら帽子は涼しさを感じる帽子でもある。ふんわりと含んだ空気によって遮熱性があり、通気性もいいから頭に熱がこもりにくい。もちろん太陽の日差しも遮ってくれる。 その一方で、水蒸気と一緒に帽子の油分も飛んでいくので傷みやすくもあるのだが、丸高製帽所では成形後の帽子の表裏に麦わらの性質に合わせたのりを塗布することで、水や汗に強いという特徴を加えて長持ちさせる。使いはじめの頃はかぶった感触が硬いが、時間を経ると徐々に頭の形にフィットし、自分だけのサイズ感になっていくのだ。
麦わら帽子は使い込むごとに、もとのストローカラーから美しい飴色に経年変化していく。そういったエイジングも魅力のひとつで、長年の相棒として愛用したくなる理由にもなろう。
■ここまでハンドメイド! 細ブレードから生まれる精巧な造形
いわゆる麦わら帽子の作り方は2タイプあり、ひとつはイグサ等をシート状に編んだものを金型にプレスする量産に向いた方法。もうひとつは、細く編んだ麦(ブレード)を渦巻き状に縫っていき、最後に成形する伝統的な方法だ。今回は後者のやり方で初の中折れ帽を作るため、新たに金型を起こした。丸高製帽所では100年ものの旧式ミシンを駆使し、フリーハンドで縫う圧巻の手法で作り上げる。
しかも、丸高製帽所がすごいのはブレードがとにかく細いこと。一般的な帽子のブレードは1〜1.5cm程度だが、丸高製帽所のそれは0.7cm程度。細ければ細いほど縫製は難しく、この技術を持つ職人は日本にも数名しかいない。ブレードが細いと、その分しなやかになり、帽子のフォルムもより丸みを帯びて美しくなるのだ。
■産地伝統の灯を消さない…! ベテラン職人の技術を受け継ぐ
丸高製帽所でも、これができるのは同社の後継者である高橋大介さんたった一人。高橋さんは会社員を経て2020年に家業の帽子製造に携わったが、当時同社は布製の帽子を製作していた。曾祖父の代からの麦わら帽子の技術が廃れてしまうことを危惧した高橋さんは、85歳の職人から麦わら帽子の作り方をイチから学ぶ。かつてたくさんの帽子メーカーが存在した観音寺市も、今では2軒を残すのみ。その中でもとりわけ貴重な技術を高橋さんが継承している。
実は、香川県観音寺市は知る人ぞ知る麦わら帽子の産地。讃岐うどんが有名な香川では小麦や大麦の生産が盛んで、麦わら帽子の製造も行われるようになった。そんな場所で、丸高製帽所も1940年(昭和15年)に創業。高橋さんの曾祖父が近所の農家のために麦わら帽子を作り始めたところ、かぶって農作業をした人々から「涼しさが違う」と絶賛されたという逸話が残っている。
丸高製帽所は、地元の小学校の通学帽を作るなど地域密着型の工房として愛される一方で、有名ブランドからも厚い信頼を寄せられている。同社が大切にするのは、品質にとことんこだわり、一点ずつ丁寧に手作りすること。手間を惜しまず、大量生産品では出せない温かみのある製品を作り上げている。
■使えるシーンは豊富! 男女で楽しめるフレキシブルさも◎
端正な中折れ帽のルックスに、麦わら素材のハズし感が加わることで、カジュアル/きれいめファッションのどちらにも振れる幅の広さを得たのがこの帽子。被ったときの「決まった!」感じが気持ちよく、ハット初心者でも臆することなく挑戦していただきたい。ストローカラーで顔まわりがパッと明るくなるのもメリットだ。内側にサイズ調整アジャスターが付いているので、男性でも女性でも、頭の大きさに関係なくちょうどよく被れるはず。普段着はもちろん、浴衣に合わせても雰囲気バッチリ! パートナーと共用するのもおすすめだ。
藤巻百貨店が指定したレーヨンのリボンは、定番のブラック、藤巻百貨店らしいネイビー、淡色のファッションに合うベージュの3色。ネイビーとベージュは藤巻別注カラーだ。あえて蝶結びなどの装飾をつけず、麦わら帽子のプレーンな魅力をフィーチャーしたスペシャルオーダー。この夏に間に合わせたい方は急いで!
緊急追加!
藤巻百貨店12周年を記念したスペシャルアイテム、丸高製帽所の中折れ帽。初回30点は即日完売、後日入荷した分もすべて完売いたしました。ありがとうございました。
その後、多くのお客様から再販売ご希望のお声をいただき、メーカーと交渉の末、ネイビー15点、ベージュ5点、ブラック3点を特別に入荷いたしました。
今年度分の入荷はこれで最後です。お見逃しなく!
カラーバリエーション
ディテール
使用イメージ
アイテム詳細
素材:天然草(帽子本体)、レーヨン(リボン)
サイズ:クラウンの高さ/約12cm、つばの長さ/前約4.6cm・後ろ約4.7cm、頭周り/58cm(サイズ調整機能付 56.5~58cm)
重さ:約116g
生産国:日本
注意事項
・通常の麦わら帽子よりは水気に強いですが、水洗い、洗濯はできません。また、防水ではないので、長時間水に濡れると水が染み込む可能性がございます。
・天然素材につき、強く引っ張ると割れたり裂けたりすることがございます。
・1点1点手作りですので、製品により多少の個体差がございます。あらかじめご了承ください。
このアイテムのレビュー
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