【+RING】Patchwork Umbrella 52cm 晴雨兼用

■業界のタブーに挑んだ、驚異のスタイリッシュ日傘
どんな季節でも紫外線は気になるもの。雨の日は憂鬱になりやすいもの。晴雨兼用の傘はそんな時に大いに役立つ。しかしいつでも使いたいからこそ、どれだけ愛着が湧くか、気分をあげてくれるかがカギになってくる。今回ご紹介する傘は、そんな期待に見事に応えてくれる逸品だ。東京田川が自社ブランドとして展開する「＋RING（プラスリング）」の「Patchwork Umbrella」。一目見ただけで心が沸き立つほど目を引くデザインはただの柄でなく、様々な生地を活用したパッチワーク。いずれも社内の廃棄を活用したものだというから驚くばかりである。開いた時に思わず目を惹くカラフルで華やかな柄と、「その模様、一体どうなっているの？」という新鮮な驚き。閉じた時に見え隠れするステッチの愛らしさなど、多数の魅力が詰まっているこの傘。このハイセンスなデザインでありながら晴雨兼用なので、雨の日は待ち遠しく、厳しい紫外線は爽やかにかわせる。ここからは、他では決して真似できない、この驚異の仕上がりの秘密をお見せする。

■与えられた材料を新たに仕立て直した「究極のデザイン」
1966年に創業した東京田川は、撥水や防水、遮光・遮熱といった加工を施したテキスタイル製造をメインとする傘用生地メーカー。近年OEM製品も手掛けるようになった中で、裁ち落としのハギレ、プリントムラ、色調整の間違いといった、機能や品質に問題がなくとも廃棄の運命を辿ってしまう生地を何とか活用できないか？との思いから、2011年に自社ブランド「＋RING」をスタート。ブランド名の由来は、デットストックの材料を活用する中で、新たにプラスするパーツは傘を束ねる「ゴムリング」のみというところからだ。与えられた材料を魅力あるアイテムに仕立て直し、さらに実用品としての堅牢さも求められる「究極のデザイン」としてパッチワークを提案。それゆえスタッフの思い入れは強く、ひとつひとつが愛着を持って長く使い続けることのできる道具として仕立てられている。

■門外不出の特殊加工技術で、雨をも防ぐ機能を実現！
同ブランドの傘はすべて静岡県浜松市の自社工場で生産されており、そこに在籍する職人2名のみがパッチワーク傘を製造する技術を持つ。様々な角度で縫い合わせたパッチワーク生地は縫製箇所が多く、厚みも出るため、裁断をはじめ、少しのヨレやズレもなく縫製し、骨に生地を貼るのは至難の技。生地の裁断から中縫い、骨組み、手元付け、仕上げまで、数十にも及ぶ工程を熟練した職人が丁寧に作り上げた、完全なるジャパンメイドの傘となっている。しかしどんなにデザインが良くても、傘は機能的に不備があれば使えなくなってしまう。雨や陽射しをしのぐのが目的なのだから当然だ。この傘での最大の課題は、「縫い目から雨漏りしないこと」。もともと生地の撥水・防水加工を専門としていたとはいえ、その開発には困難を極めた。幾重にも試行錯誤を重ねた結果、ついに日傘としてだけでなく、水滴一粒の漏れも許さない逸品が完成した。当然、この特殊加工は東京田川が有する門外不出の独自技術だ。

■広げても巻いても目を惹くデザインで日常を華やかに
社内デザイナーが担当したという独創性あふれるパッチワークデザインは、色合いや柄のバランスが絶妙で、シンプルコーデのアクセントとして、驚きの効果を発揮してくれる。「＋RING」では、傘を巻くストラップベルトにボタンとゴムリングを採用しており、ゴムをボタンに引っかける仕様（意匠登録申請中、ならびに特許取得済）でどちら側にも巻き閉じることができる。右利き・左利きを問わずに扱いやすいのだ。ハンドルやシャフト、石突に栗の木をチョイスし、木製のナチュラルな雰囲気は日傘として太陽の下でも人目を惹き、コーデを彩る大活躍を見せる。カラーはブルー、ブラウン、グリーン、オレンジ、ブラックの5種類。ぜひ自分の好きな色味でパッチワークの魅力を堪能するとともに、その機能性の高さを確かめていただきたい。