【STORIO】メガネケース マルチ型

■驚くほどにシャープ！胸ポケットに木をしまう新感覚
普段メガネをかけていなくても、リーディンググラスやPC用など、誰しもひとつは「必要な時だけかけるメガネ」を持っているもの。特に使用頻度の高いものは、胸ポケットに入れて持ち歩く人も多いだろう。しかし、裸のままではメガネが傷ついてしまうリスクも。そんな貴方にオススメしたいのが、こちらの木製メガネケースである。メガネの形状にフィットするよう設計されたフォルムは、木とは思えないほどシャープでスマート。持ってみると非常に軽く、ジャケットの内ポケットにすっぽりと収まり、メガネをしっかり保護してくれる。フラップやケースの中敷きには本革を採用し、ビジネスシーンで取り出しても違和感がない。しかも、実は≪世界初≫のスゴイ技術で作られていると聞けば、男心がさらにくすぐられるのではないか。モノ好き、ガジェット好きなら押さえておきたい、マルチでモダンなメガネケース。そのスゴさをじっくりと解説していきたい。

■ケースが自然と開く！？「バネ性」を利用した技アリ設計
一枚の無垢板を曲げて作られた滑らかなフォルムは、見た目の美しさはもちろん、ポケットの出し入れも非常にスムーズ。「ポケットに入れたまま直接メガネにアクセスできるように、デザインは縦型を採用しました」と語ってくれたのは、新潟で木材の加工や木製品の販売を行う「STORIO（ストーリオ）」の創業者であり、技術開発やデザインも手掛ける木村和久氏だ。留め具を外すと、曲げ木のバネの力でケースの入り口が自然と広がってくれるため、メガネの出し入れも実にラクチン。閉じる際はバネを押し戻しながらフラップを元に戻すだけ。マグネット式なので、余計な力をかけずにパチンと留まってくれる。驚きなのが、ここまでの操作をほぼ片手で行えるという点だ。「僕が家電メーカーのエンジニア出身ということもあって、すべてのデザインには意味や目的があるという考えなんです。機能を突き詰めていった先にデザインがある」。すべてが機能に直結した隙のないデザインは、持っているだけでスマートな所作を演出してくれそうだ。

■新潟の木で作る「世界初」の曲げ木プロダクト
この造形を可能にしているのが、STORIOが独自開発した技術「AvanWood（アバンウッド）」である。きっかけは、知り合いの技術者から見せられた一片の試作品だった。木村氏は、薄い無垢材がぐにゃりと折れ曲がるその姿に一目惚れ。それまでの曲げ木技術は厚みと柔軟性に限界があり、椅子や家具は作れても、小物類の造形には不向きとされていたのだ。いざ試作を始めたが、「どんな木が適しているのか、どんな装置を作ればいいのか。本当にゼロからのスタートだった」と振り返る。「ある時、伐採した時期や場所によっても曲がり具合が変わってしまうことがわかった。それなら山に入って立木を選ぶところからやろうと、新潟の木を使うことにしたんです」。足掛け5年、試行錯誤を続けた木村氏が辿り着いたのは、奇しくも地元の素材だった。薪の需要がなくなり放置されていた里山から、曲げに適した木を山師が選定し、伐採師が切り倒す。この活動は、新潟の山の環境と山の仕事、両方を守ることにもつながっているという。

■軽い・強い・美しい。ギフトにもオススメのマルチケース
使用しているのは、硬くて粘りがあり耐久性に優れた木として知られるカエデ。そこへポリマー処理を施すことで、堅牢性をさらに高めている。また、商品の要ともいえる“バネ性”だが、こちらもなんと100万回以上の疲労試験をクリア。木工製品では珍しい「１年保証」がついているのも、強度への自信の表れだ。カラーは全４色。「木に染料を吸わせて着色しているので、トラ目や節などの表情豊かな杢目も楽しんでいただけます」と木村氏。もちろん天然木なので、その全てが一点モノ。精密な加工技術で作られたケースは、閉じた時に側板のアールと曲面がぴたりと沿うのも心地よい。胸ポケットはもちろん、バッグの中からメガネのみを片手でサッと取り出せるこの便利さは、電車内や電話中などに特に実感できるだろう。また、ボールペンや万年筆を持ち歩く「大人のペンケース」としてもオススメだ。人目を引くデザインと上質感は、年齢性別を問わずギフトにしても喜ばれるだろう。