【ARTS&CRAFTS】#9 CANVAS BASIC TOTE M

ピックアップ

【HMAEN】ブレスバッグ WILL

新着情報

【ARTS&CRAFTS】#9 CANVAS BASIC TOTE M｜トートバッグ

カジュアル、軽やか。でもそれだけじゃつまらない人へ
ヴィンテージ感と「小さめサイズ」のトートを

■ヴィンテージ感ある帆布をまるごと、万能トートに仕立てる
年代を経たような味わいのある表情、使いやすいデザイン。何より、モノの存在感がありつつも服装にスッとなじむのが不思議だ。ARTS&CRAFTS（アーツアンドクラフツ）が2006年のブランド開始当初からずっと扱い続けている「エイジングキャンバス」シリーズは、そんな印象を使い手に与える。レザーをあしらったモデル（写真）は今やARTS&CRAFTSの代名詞ともいえるが、「春夏シーズンに向けて、より軽やかに使えるトートを」という視点でリデザインしたのがこの#9 CANVAS BASIC TOTE Mだ。キャンバストートは世に数多くあれど、このヴィンテージな風合いを醸しながら、あくまでシンプルにすっきりとまとめたところにこのトートの価値がある。

■デザイナーと職人の両輪がこの世界観を作り上げる
ブランド名の「ARTS&CRAFTS」とは、英国のウィリアム・モリスによる「アーツアンドクラフツ運動」に由来する。これは19世紀の産業革命によりモノの大量生産が可能になったのち、手工芸の良さへの回帰を提唱したもので、「それが海外に生産の拠点が移った現代と重なって見えたんです」と代表の藤本孝夫氏。氏は30年来のバッグデザイナーでもある。「一方で私が駆け出しの頃はデザイナーと職人が直接やり取りをしてバッグが作られていました。自分が発信するならそういう気持ちが入ったものづくりがしたい。ARTS=デザイナー、CRAFTS＝職人という意味を込めているんです」。そうして2006年にブランドを始めてから約10年、じっくり対話して生まれる、メイドインジャパンのものづくりを現在も貫いている。

■エイジングキャンバス、その風合いの理由とは
帆布を見慣れている人ほど、エイジングキャンバスがいかに通常と異なる表情をしているか気づくだろう。ウォッシュをかけた自然なシワ感と色あせたような白いムラが見た目の特徴。これらはパラフィン加工した帆布にも見られるが、エイジングキャンバスは主に革のなめしに使われるベジタブルタンニンで帆布を染める「天然草木染め」手法で作られる。タンはミモザとチェストナット（栗の木）のタンニン（渋）を、オリーブはミモザのタンニンを使い、染め鉄と銅を金属反応（鉄媒染）させて色を定着させる。ブラックは泥染め。普通、帆布は使い続けると色が褪せていくのだが、こちらは少し濃く変化する。「ヌメ革が飴色に変わっていくような経年変化をイメージしました」（藤本氏）。ナチュラルは染めを加えずに、ウォッシュだけ。だがなぜだろう、他の色と同様に少し時代がかったように思えるのは。他と似ているけど全然違う、ARTS&CRAFTSのトートならではのデザインだからだろうか。

■目の肥えた人ほど、このトートの良さを伝えたい
帆布そのものは帆布製造のメッカである岡山県倉敷市のメーカーによる、9号帆布を使用。この厚さの選択もまた、軽くカジュアルに持ってほしいから。そしてそれは、トートのサイジングにも影響している。大きすぎないこの絶妙なサイズ感は本来、女性を意識して作ったものだが、男性が使うと“ちょっと小さめ”なトートの見え方となり、それが「荷物が少ない=見た目が軽やかな印象」を生んでいる。とはいえ、13インチPCが入る横幅と、合わせて水筒なども入れられるマチがあるから、実は休日・仕事のどちらで使える超万能トートなのだ。大人っぽさをも演出するヴィンテージ感と、使えるサイズで、目利きの皆様にも自信を持ってすすめられるアイテムだ。