【磨き屋シンジケート】ザ・ビアタンブラー・ブラック・スタッズ

ビールの泡が、最高にうまいッ！「磨き加工のプロ集団」が作ったタンブラー

■磨きのプロたちが、ビールのための極上アイテムを作った！

ステンレスの仕上げに欠かせない“磨き”は、製品の美しさや手触りを大きく左右する大切な工程だ。金属加工の街として世界的に知られる新潟県燕市に拠点を置く「磨き屋シンジケート」はその磨きを専門に請け負うプロ集団であり、日本のものづくりを陰から支えている。本アイテムは、彼らの持つ日本最高峰の磨き加工技術で成された金属タンブラーの到達点。ビールを注げば、芸術的なまでの黒さをまとったプレミアム感と、磨きが生み出すもっちり泡で、最高の時間が訪れる——！

■①史上最高に“黒い”ステンレスタンブラー

黒い金属タンブラーなんて世の中にたくさんあるんじゃないの？ と思った方はちょっと聞いてほしい。普通は黒に塗装や着色をしてるものがほとんどだが、こちらはステンレスそれ自体が変化する「酸化皮膜」によって黒色を生み出している。

金属を酸化発色させる特殊な着色方法の中でも、ブラックは最も難しいとされるカラー。実は2022年にクラウドファンディングでこのタンブラーを一度発表したのだが、加工の難しさから同じ仕様での継続販売を断念した経緯がある。そこからさらに研究・開発をとことん突き進め、より厚い皮膜を作ることに成功し、ようやく完成したのだとか。その皮膜の厚さは、なんと当時の10倍！これよって史上最高にディープなブラックカラーを得た。

■めちゃくちゃツルツル、まるでピアノのような色と質感

皮膜を厚くしたとはいえその数値は1μm（マイクロメートル）に満たない極めて薄い仕上げで、表面のデコボコをナノレベルまで無くす磨きによってツルツルでツヤツヤのブラックに！ 黒っぽいステンレスなんてレベルじゃない、エナメル加工したのかと見紛うピアノブラックに仕上がった。塗装やメッキではないので経年による色剥げの心配もなく、ずっと黒いまま。これは黒アイテム好きにはたまらない！

この表面処理と磨き上げが磨き屋シンジケートの真骨頂。普段は発電、半導体、自動車、医療、液晶などの精密さが問われる装置機器の部品加工を担い、新潟県燕市を中心とする全国40社が連帯して日本の産業に貢献している。かのリンゴマークで有名なコーポレートが音楽プレーヤーの表面加工に起用するなど、グローバル企業からの引き合いも多数。それらで培った職人技をカトラリーなどの日用品にも向け、持ちうるアイデアと超絶技巧で、不可能といわれた黒いタンブラーを作り上げたのが本アイテムだ。

■②ビールの泡立ちがスゴ技！

ビアタンブラー専用設計で“泡立ち”に優れていることも特徴。実は内側には円周方向に0.1μ程度の極小スクラッチを入れていて、このわずかなデコボコにビールを注ぐと非常に微細でシルキーなモチモチ泡が発生する。

なめらかな泡のビールをひとくち、ゴクリとやる幸福たるや……くぅ！ と想像がふくらむわけだが、泡立ちのよさは口当たりがよくなるだけではなく、こんもりとした泡がホップの香りを際立たせる、発泡を適度に抜く、液体のフタとなっておいしさを閉じ込める、雑味を吸収する等々、実はさまざまなメリットを含んでいる。要するに、このタンブラーで飲めば普段のビールがめちゃくちゃおいしく感じるということ！

■「あえての中空構造」で2杯目以降もキレイな泡に！

中空の二重構造タンブラーだからぬるくなりにくいのもポイント。中空よりも「真空」の方が温度保持に優れているのだが、あえて中空にしているのは、冷えすぎると飲み終わりに結露を起こしてしまうため。結露を防ぐことで泡が壊れにくくなり、これまでの金属ランブラーの課題だった「2杯目以降の泡立ち」もよくなっている！
口縁も非常に薄く、味わいを感じ取りやすい上に、スーッとビールがキレていく快感もあって、すぐに次のひとくちを飲みたくなってしまう！

■③黒好きを魅了するブラック・ダイヤモンド・スタッズ

デザインでの特徴はダイヤモンドカットの外観。適度に手に引っかかって「持ち心地」がよく、光や周囲の風景が乱反射することでラグジュアリーな輝きを生み出すカットだ。黒い鋲をイメージして名付けたのは「ザ・ビアタンブラー・ブラック・スタッズ」。ブラックアイテムを好む人、黒い車に乗っている人、スタッズ好きや、父の日ギフトなど、プレゼントにもぴったりのタンブラーだ。底にはひっそり、化粧箱にはしっかりと磨き屋シンジケートのロゴが入り、作り手を証明する。

■「Made in TSUBAME」じゃないのが、逆にすごさを物語る

このアイテムの製作を率いたのは、名物仕掛人である燕商工会議所の高野雅哉さん。燕のアイテムといえば、技術を証明したブランドとして「Made in TSUBAME」があり、藤巻百貨店でもアイススプーンなどを展開している。高野さん、このタンブラーは燕で作ってるのにどうしてMade in TSUBAMEじゃないんですか？
「Made in TSUBAMEの認定には携わっている企業を申告する必要があるのですが、このタンブラー製造にはあまりにも特殊な極秘技術が含まれているため、企業名を明かせないんですよ。メーカーではなく加工業者の磨き屋シンジケートならではの事態です」
ブランドを名乗りたいのに技術が高度すぎてムリって、逆にすごくないですかコレ。

■プレミアムな時間・環境・贈り物に最高の黒タンブラーを！

高野さんは初めてサンプルを見たときに「黒っ！ ブラックホールかよ！」と思ったくらい、金属製品ではこれまでに見たことのないほどの芸術的な漆黒だったとか。自宅での団欒に、一人部屋での酒時間に、あるいは贈り物に、職人技と芸術がクロスしたこのスペシャルなタンブラーを使って黒の魔力に浸っていただきたい。

キズが付きにくく、割れる心配もないからキャンプや屋外飲みの際にもおすすめ。ビールはもちろんハイボールやモヒート、コーラ、ジンジャーエール、温かい飲み物など、何に使ってもOK。燕ブラック×ドリンクの時間を最高に楽しんで！