私の檸檬
梶井基次郎の名作小説『檸檬』。主人公は檸檬を手に取り、冷覚や触覚や嗅覚や視覚が、ずっと昔からこればかり探していたのだと言いたくたくなるほど私にしっくりした。つまりはこの重さなんだな。すべての美しいものを重量に換算してきた重さである。などと考えて幸福感に浸る場面がある。このUTOのマフラーを手にして私は同じような感慨を覚えた。ロイヤルブルーとチャコールグレーこれこそずっと前から探し求めていた色の組み合わせなんだな。首に巻いた時の感触とボリューム感とサイズ。マテリアルとエレガンスはパーフェクトな仕上がり。素敵な自分へのクリスマスプレゼントに出会えたことに感謝したい。