京都の老舗縫製工場が作るバッグ「袋う」
「しっかり&くったり」が新しい、新感覚バッグ
■帆布とリネンをひとつにしたら……!?
ふんわりとした雰囲気のラウンドしたバッグだが、ちょっとただ者じゃない。なぜか? 上下半分で素材が違うからだ。しっかりとした帆布をボトムに使うことで、置いたときに安定するように。そしてその上にリネンを使い、わざとくたっとした表情が出るようにしている。その名もズバリ「しっかりくったりシリーズ」。「袋う」というちょっと変わったブランド名も、このバッグのイメージを表しているようでかわいらしい。こちらは、京都の袋物メーカー「加藤良」とプロダクトをサポートしている「スリーミン・グラフィック・アソシエイツ」が作ったもので、優れたデザインとそれを実際に形にする力が合致したバッグと言えそうだ。
■明治創業の袋物メーカーが自社ブランドで問う技術
加藤良は、京都の亀岡を拠点に主に和装小物や袋物を作るメーカーで、明治25年創業という歴史ある会社だ。これまでバッグメーカーの下請けやOEMを多く手がけてきたが、2016年にスリーミン・グラフィック・アソシエイツと一緒に「袋う」を開発した。アルファベットをモチーフにした26種類のバッグなどを技術見本の意味も込めて作ってきたが、この「しっかりくったりシリーズ」はよりベーシックなバッグの形を目指して展開している。「『しっかりしているもののほうが良いバッグ』という見方をくったり感で覆したかったんです。上下違う素材を使うとどうなるか、考えるとワクワクしてきました」(加藤良株式会社代表・大石浩士氏)。
■見た目はベーシック、でも細部にこだわりを発見
素材使いはとても個性的だが、全体としてはすっきりとまとまったデザインであり、普段の生活で使い続けられる飽きのこないバッグ。「個性派であるがゆえに使いにくい」ということない。そして、トートバッグなどの袋物バッグをいかにきれいに・丈夫に・使いやすく作るかは、メーカーの腕の見せ所。ボトム部分の丈夫な6号帆布は、実は外から見えるよりももっと内側まで使っており、ポケット兼しっかりたたせるための構造材として役割を果たしている。また、リネンはフワッと起毛したものを使い、触って気持ち良く。持ち手部分にはやや固めの芯材を入れて、ギュッと握れるように。シンプルに見えるがそれらの工夫によってバッグとしての実用性を高めている。
■「ボンッ」とした形で気軽に持ち出せるバッグ
「ボストンバッグ(A)」は角が丸い四角形で、ほぼトートバッグのように使える。A4が横に入るサイズで、財布やノートがしっかりと収納でき、両側には仕切り付きのポケットが付くので小物の整理も得意。マチもたっぷりなのでたくさんの荷物が入るのだが、ここはあえてそこそこの量にして、くったりとした風合いを楽しむのが正解かも。ベーシックな色と形なので、合わせる服装に悩むことなく、カジュアルシーンで大活躍してくれそうだ。また、柔らかいからこそ小さくまとめて旅行のサブバッグとして持っていっても◎。初めはちょっと不思議な感覚だが、慣れるととてもクセになって手放せなくなりそうなアイテムだ。
カラーバリエーション
使用イメージ
アイテム詳細
素材:上部/リネン100%、下部/6号帆布・綿100%
サイズ:縦33cm×横33cm×マチ16cm、内ポケット深さ11.5cm
重量:352g
製造国:日本
お手入れ方法:
なるべく洗わないで下さい。汚れた場合は早めに拭き取って下さい。
汚れか?気になってきた場合、水て?薄めた中性洗剤を布に含ませ、叩くように拭き取ります。
その後、固めに絞った布で水拭きをします。
このアイテムのレビュー
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