氷から切り出したかのような静寂と美…
最高峰クリスタル×藤巻ブルーで創出する「氷の江戸切子」
■WEB投票第1位!2021年の話題作にインディゴブルー降臨!
手にすれば、ずっしり、ひんやり…。まるで氷そのものを持っているかのような錯覚にとらわれるのが、注目の若手作家のひとり、鍋谷海斗氏作の「氷晶」だ。凸凹のフォルムにすーっと伸びる“ひび割れ”のカット。我々の思い描く江戸切子とは一線も二線も画す佇まいを見せるグラスは、見る者を惹き付けて離さない。その証拠に、2021年の「江戸切子新作展」では一般参加によるWeb投票で堂々の1位を獲得。まさに今年の江戸切子界を代表する作品のひとつと言っていいだろう。そんな話題の品に、新たに《インディゴ》が誕生!藤巻百貨店のテーマカラーでもあるブルーをモチーフに、「より氷らしさを追求した」逸品が出来上がった。最高峰クリスタル×感性のカットがもたらす“新感覚”な酒時間をぜひとも堪能してほしい。
■ガラスメーカーから職人の道へ。グラスに「3つの感動」を込める
圧倒的な重厚感、異彩を放つデザイン……。江戸切子らしい繊細さはありつつも、豪快な仕上がりで魅了する伝統工芸士・鍋谷淳一氏率いる「鍋谷グラス工芸社」は、1949年創業、東京都大田区で三代続く工房である。海斗氏は、超一流のガラスメーカー「KAGAMIクリスタル」での経験を経て江戸切子職人の門をたたいた若手作家。海斗氏いわく、自分にとっての切子とは「自分のすべてを形として表現できるもの」であるという。そんな信条をもって目指すのは「見る・触れる・使う、その時々に別々の感動が沸き起こる作品」。グラスという小さな道具に、3つの感動を込める。海斗氏は父・淳一氏とはまた違う道筋で、江戸切子の本質的な魅力を表現しようと情熱を燃やす作家だ。「とにかく“おもしろいものをつくりたい”というのが常にあります。今までにはないもの、見たときに誰かの心を揺さぶるものを創り上げていきたい」と語ってくれた。
■青の深さに引き込まれる―。感性で彫り上げる氷のカット
生地は国産クリスタルの雄「深川硝子工芸」が手掛けるクリスタルガラス。「このインディゴブルーがとても心地よくて。深みや奥行きを感じる色彩表現は、深川硝子さんならでは」と海斗氏。特徴的なのが、透明なガラスの内側に色ガラスを被せた“内被せ”ガラスであること。「内被せはカットを入れても色が失われないのが特徴です。他の江戸切子とはひと味違う透け感を味わってほしい」と語る。まずはグラス全体に“面”のカットを施し、そこから「“ひび”のカットをどう入れていくか」を考えるという。「図面はありません。一つ一つのグラスと向き合いながら、とにかくシンプルに、最も美しく見えるカットを入れていきます」と海斗氏。それゆえ、同じデザインのものはこの世に二つとして存在しないという。グラスの随所にちりばめられた菊繋ぎ文は、氷の結晶をイメージしたもの。面のカットに菊繋ぎ文がキラキラと映り込む様子は、何とも言えず神秘的だ。
■グラスが溶けゆく新感覚!“氷×氷”の饗宴を愉しむ
このグラスの真価を味わうなら、まず飲むべきはオンザロックである。大ぶりの氷を入れ、そこへウイスキーを注ぎ込む。インディゴブルーに透ける琥珀色のカッコよさに先ず以て見惚れ、次に指先に馴染むフォルムを堪能する。グラスを持ち上げればずっしりとした重みが心地よく、氷の音がBGMとなって響く。そしてここからがこのグラスの本領である。ゆっくりと溶けゆく氷を眺めているうちに、まるで“グラスそのものが氷となって溶け出してゆく”かのような不思議な感覚に陥るのだ。「手にしているのは氷か、グラスか…」心地よい酔いと共に、そんな新感覚を味わえる江戸切子グラス。ロックに限らずとも、水割りやソーダ割りなど愉しみ方はいろいろ。シンプルに、氷水を味わってみるのもオススメだ。江戸切子に明るい諸兄はもちろん、思わず一目惚れしてしまったというアナタにも。“新感覚”の江戸切子が、酒時間を何倍も味わい深いものにしてくれるに違いない。
カラーバリエーション
ディテール
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ブルーの色合いも絶妙
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光に透かすと、カットの妙技が際立つ
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氷のように、表面が艶を放つ
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立体感のあるカット
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向こう側の映り込みも美しい
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口元はやわらかいカットに
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光を当てながら回すと、美しい煌めきを放ちます
使用イメージ
アイテム詳細
素材:クリスタルガラス
サイズ(最大直径×高さ):70mm×100mm
重量:374g
生産国:日本
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