藤巻百貨店でしか手に入らないオリジナルモデル
濃淡のカットが五感を刺激する薩摩黒切子のロックグラス
■藤巻百貨店銀座店オープンを記念した別注モデル
2016年3月、東京・銀座にオープンした藤巻百貨店のリアルショップ。その開店を記念して薩摩黒切子の創始ブランドである「薩摩びーどろ工芸」に制作を依頼した、オリジナルモデルのロックグラスが登場。その黒の存在感と美しさは唯一無二。ガラスの生地からオリジナルで手がける同社だからこそ実現した黒の深みと模様の美しさにまずは目を奪われ、手に持つと伝統的な切子模様である二重矢来が心地よい余韻を残す。実は黒のグラスと酒は好相性。ブラックドレスにダイヤモンドが映えるように、黒はクリアな酒の色をよりリュクスに引き立てる効果があるという。大人の男なら好きな酒を誰にも邪魔されず一人静かに愉しみたい夜もある。そんな時にこんなロックグラスがあればより豊かな時間を約束してくれるはず。
■黒の切子を生み出した技術力と郷土愛
江戸時代にかの篤姫の養父であった島津家28代当主・島津斉彬が、海外交易品として開発させた「薩摩切子」。彫りの深さを変えて切子に優美なグラデーションを生む「ぼかし」や、独特の鮮やかさがある紅色ガラスなど、どこか侘び寂びを感じる意匠は当時諸外国でも珍重された。ところが斉彬の急逝や薩英戦争での工場の消失などでわずか20年足らずで薩摩切子は終焉してしまう。そして時は流れ100年後の1985年。斉彬の夢を引き継ぎ、かつて世界に賞賛された「薩摩切子」を復元させようと第一級の職人たちが集結し、見事現代に復元。その復元当時の吹き師職人の一人が薩摩びーどろ工芸の代表・加藤征男氏だ。鹿児島名物には黒糖焼酎や黒豚、黒毛和牛など“黒”が多いからというシンプルな理由で、実現不可能と言われた黒のガラス使った「薩摩黒切子」の開発に挑んだ。
■色合い、音、香り、飲み口…五感で味わう理想の酒器
「薩摩切子」の製造は、ガラスの生地を作る吹き師と、模様を入れていく切子師の分業制が一般的だが、同社では両者が二人三脚で製造を行う。竿先へと伝える息吹と手に伝わる感覚で生地を作る吹き師と、目に見える以外のものに神経を研ぎ澄ませて模様を施す切子師。お互いの卓越した手技と絶妙なあうんの呼吸があったから、厚く濃い黒被せガラスに模様を刻むという業界初の商品開発を可能にした。飲み物の色をよりクリアに引き立てる薩摩黒切子のロックグラス。その厚みゆえ溶ける氷の音も美しく響く。また、全体には持つ手にも心地よい重厚感がある反面、飲み口は薄く滑らか。さらにやや上が開いた形は人に安心感を与えるとも言われる。目で、耳で、鼻で、口で……五感をフルに刺激するグラスは特別な時間にこそ使いたい理想のロックグラスだ。
アイテム詳細
素材:クリスタルガラス、木箱入り
本体サイズ:縦8.5cm、直径7.8cm
木箱サイズ:縦12cm、横10.5cm、奥行10.5cm
本体重量:250g
木箱+商品本体重量:372g
製造国:日本(鹿児島県)
※全て職人による手作業で作るため、重さや厚み、色の濃さが一つ一つ微妙に異なります。あらかじめご了承ください。
※まれにガラスの中に泡などの混入物がありますが、品質上の問題はございません。
<使用上のご注意>
※薩摩切子は耐熱ガラスではありません。熱湯を注ぐと割れますのでご注意ください。
※クリスタルガラスは柔らかいガラスです。ガラス同士を当てないでください。
※食器洗浄機、電子レンジ等は使用しないでください。
<お手入れについて>
※食器用洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、スポンジか布で丁寧に洗ってください。
※カット面は時々柔らかいブラシで洗ってください。