日本有数の茶どころ・佐賀県嬉野で生まれた
“茶道具”をモチーフにした肥前吉田焼のモダンな風鈴
■従来の価値観にとらわれず、自由なものづくりを目指す
「肥前吉田焼の名前をもっと全国に広めたい」と語るのは、磁器ブランド「224porcelain(ニーニーヨンポーセリン)」代表の辻 諭氏。肥前吉田焼は、日本でも有数の茶どころ、温泉地としても知られる佐賀県嬉野市で開窯400年以上の歴史を誇る。地理的に近い佐賀・有田焼や長崎・波佐見焼とともに発展してきた。窯元が10軒ほどだというこの小さな産地の特色は、「決まった様式を持たない自由なものづくり」。辻氏はそこに着眼し、プロダクトデザイナー・馬渕 晃氏、五島 史士氏とともに「224」を立ち上げた。長く培われてきた技術を下地に新しい発想にこだわり、「カフェハット セラミックコーヒーフィルター」「おにぎり小皿」などの、シンプルな中にユニークなアイデアと機能性が際立つアイテムを次々と生み出している。
■“茶どころ発”ブランドならではのユニークなデザイン
日本有数の茶どころ・嬉野から“人の心を豊かにするモノ”を発信する同ブランドならではの斬新な発想により誕生した、茶道具の“茶入”をモチーフにした磁器の風鈴・neiro。「焼き物で音を提供するというところに惹かれ、いつかは風鈴を作ってみたいとずっと考えていて。夏の空間に溶け込み、白一色でも陰影をもちいて存在感がでるようなフォルムを目指し、音、かたち、それぞれのバランスを考えながらデザインしました」と語るのは辻氏。シンプルで滑らかなフォルム、透き通るような上品な白さが際立つモダンな風鈴は、和室はもちろん、現代風のインテリアとも違和感なくマッチする。3種の風鈴がそれぞれ異なる音を奏で、楽しめるようにと納得のいくまで試作を重ねたそう。他にはない個性的で美しいシルエットは、職人が受け継いだ熟練技のたまものだ。
■癒しの音色で涼を運ぶモダンな風鈴
“茶入れ” をモチーフにしたデザインは全部で3つ。直線的な「じゅうにかく」は高音で涼しげ、お餅を重ねたような愛らしいシルエットの「かさねもち」は、くびれがあるため音長が比較的短い。音を包む形状の瓜をイメージした「あこた」はやわらかな音色を奏でる。古くから風情あふれる夏の風物詩として多くの人に愛されてきた風鈴。見えない風を音に変え、涼を感じることで実際の体感温度も数度ほど下がるとか。涼を運び、遠い夏の日の記憶や日本の原風景を思い出すことで心を落ち着かせ、リラックスをもたらす効果も期待でそう。日中の暑さに疲れて憂鬱な気分で帰宅しても、心地よいneiroがあなたを癒してくれるだろう。気心の知れた友人や実家、義両親などに涼を贈るのものなんとも粋だ。今年の夏は、和モダンな風鈴で暑さを乗り切ってみてはいかがだろう?
デザイン
アイテム詳細
素材: 本体/磁器、短冊/トレーシングペーパー
全長: 約21.5㎝
重量: 約60g
本体寸法
かさねもち/直径5.6㎝× 高さ10cm
あこた/直径6.2㎝×高さ10㎝
じゅうにかく/直径5.4㎝×高さ10cm
製造国: 日本
※職人による手作りのため、柄がひとつひとつ異なります。
※磁器の特性上、若干のゆがみや黒い粒状の点が出る事がありますがあらかじめそれぞれの商品の特性としてお楽しみください。
※本製品は磁器製のため強い衝撃によって破損する恐れがありますので取り扱いにはご注意ください。