d-NH(ディーエヌエイチ)
地金に細やかな彫り込みを刻み、金箔を埋め込むことで模様を浮き上がらせる伝統工芸「布目象嵌」の技法を取り入れたアクセサリーを作る「d-NH」。手がけているのは、16歳から独自でアクセサリーを作り続けている萩原ナオキ氏だ。その高い技術と、無駄をそぎ落としたミニマムかつスタイリッシュなデザインで紡がれるアイテムは、およそ伝統工芸を使用しているようには見えない。細やかな施された布目のようなテクスチャーが、金属のそれとは印象の違うマットな質感を生み、着ける人をクールに、そして知的に引き立ててくれる。伝統工芸を作家の「新しい感性」がジュエリーに昇華させたアクセサリーだ。