陶芸家・森 大雅が発信する“身につける備前焼”
表情豊かな備前焼「蝶ネクタイ」
陶芸家・森 大雅氏
■話題性のある蝶ネクタイは、陶器でできている
“陶器でできた蝶ネクタイ”。そう聞くだけでどんなものか見たくなるはずだ。「Discover Japan」誌の編集長・高橋俊宏氏が“通好みな逸品”として紹介する、備前焼初の「蝶ネクタイ」。岡山県備前市に祖父からの窯を引き継ぎ、今年はフランスにも窯を構えるという陶芸家・森 大雅氏。蝶ネクタイを作るきっかけを伺った。「備前焼は日本の六古窯の一つに数えられます。その中で最も古い歴史を誇るのが備前焼。釉薬を使用せず、土と焼き加減によって風合いが異なります。歴史ある備前焼が人と人とのコミュニケーションツールや、話しのきっかけになれたらと思ったことが始まりですね」(森氏)。
■Made in Japanのストーリーあるこだわりの逸品
蝶ネクタイを結ぶ紐は、ストーリー性を持たせるため、鎧兜の着用時の紐や刀の下げ緒などに使うのと同素材のものを使用。サムライが戦いに向かうシーンに身につけるものをイメージされる。刀の備前長船に近い窯業地ならではの発想だ。備前焼を現代のライフスタイルにミックスさせる森氏のユーモアを感じる。「パーティなどでこの蝶ネクタイをしていたら、目を惹くと思うんです。それ何ですか?と話すきっかけができる。相手が海外の人なら、これはサムライをイメージしている蝶ネクタイだ。なんて話しになったら、嬉しいです」(森氏)。実用性アリの逸品。Made in Japanだからこそ生まれた新アイテムだ。